聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2021]

2021年 09月 08日 (水)

詩篇64:1-10(1)
私の声を聞いてください

この詩篇は、命の危険が迫る脅威にさらされているダビデの嘆きの祈りから始まっています(1,2)。「神よ 私が嘆くとき私の声を聞いてください。敵の脅かしから私のいのちを守ってください。どうか私をかくまってください。…」悪を行う者どもは、ひそかにはかりごとを企て、騒ぎを起こしています。彼らは磨き澄ました鋭い剣のような舌で、苦いことばの矢を放っています。彼らは全き人に向けて、隠れた所から射掛けて不意に矢を射るなど、何かを恐れる様子もありません。また、彼らは仲間と示し合わせてひそかに罠を仕掛けたりして、悪事を凝っており、不正を「企んだ策略がうまくいった」と言い、心の内側を隠して悪事を働くのです(6)。

このようにダビデは、悪を図る者どもの策略と誹謗によって非常に苦しんでいました。悪者の罠にかけられた時も、策略にはめられた時もありました。このような苦難と苦しみに見舞われると、人はだれも不安や恐れなどで、早く妥協してその場の苦しみを切り抜けようとします。では、どうすれば良いのでしょうか。ダビデがその手本を示しています。彼は敵の脅威にさらされながらも、人間的な方法を探らず「聞いてください」「守ってください」「かくまってください」と神様に身を避け、神の御力を頼んで切実に祈ったのです。神により頼むダビデは、敵と戦わずに勝利を得ることができました。神様が彼らに矢を射掛けられるので、彼らは不意に傷つきました(7)。彼らは自らの舌につまずきました(8)。突然、状況が急変しました。こうしてそれらを見たすべての者は神を恐れ、神がなさったみわざを悟るようになります。正しい人は、主にあって喜び、主に身を避けます。そして心の直ぐな人はみな誇ることが出来ます(10)。ですから、この主にあって私たちは苦難の中でもいつも喜んでいることができるのです。



適用:心配の中にいますか

一言:神様は私の嘆きの声を聞かれます


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