聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2021]

2021年 11月 01日 (月)

詩篇69:1-36(13)
あなたの豊かな恵みにより

 ダビデは大きな患難に陥っています。水が喉にまで入って来ました。底なしの泥沼に沈んでしまったような絶望感が襲ってきました。彼を憎む敵は、数え切れないほど多くいました。彼らは偽り者で、ダビデを滅ぼそうとしました。ダビデの思いは、毒を食べ、酢を飲んだような苦しみでした。彼が何か、あやまちを犯したからでしょうか。いいえ、その苦しみは、主を情熱的に愛していたことによって受けたものでした。真実に神様を愛するなら、神様を憎む人々から憎まれます。このような苦難は、イエス様がお受けになった苦難であり、預言者と使徒たちが受けた苦難です。主に仕えていて、多くの苦難を受けた時、不思議に思ってはいけません。私たちは、このような苦しみを経験する時、苦難の主イエス様を仰ぎ見て、慰めを受けなければなりません。

 ダビデは患難の中で、神様に目を向け、のどが枯れるまで神様に叫びました(3)。主が恵み豊かな方であることを信じて、祈りました(13)。絶望の泥沼から救い出し、艱難の大水の底から救い出してください、と祈りました(14)。敵の上に神の憤りが注がれ、祝福と平安がわなと落とし穴になるようにと祈りました。自分を苦しめる状況が差し迫ってきた時、わたしたちは、どのようにすべきでしょうか。人を仰ぎ見て、人と争うことは問題解決の助けになりません。解決の鍵は、神様に目を向けることにあります。どんな貧しい者にも耳を傾け、救いを必要とする捕らわれた者をも蔑まれない神であることを信じましょう。神様は、ご自分に向かって叫ぶ人を救い、高める方です。苦しむ心を生かし、叫ぶ声を感謝と賛美に変えてくださる方です。



適用:主に仕えていて、苦しみに陥っていますか

一言:豊かな恵みにあふれる主が祈りを聞いてくださいます


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