聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2021]

2021年 11月 10日 (水)

詩篇78:1-39(12)
奇しいみわざを行なわれた神様

 神様は、イスラエルが彼らの望みを神様において、神様の教えを守り、行なうことを願いました。エフライム(北イスラエルの最も大きな部族の一つ)の人々は強い軍隊を持っていましたが、戦いの日には退却してしまいました。強力な軍隊と能力が自分を守ってくれるように思えます。しかし神様に逆らい、その御言葉を行なわないなら、自ら神さまの助けから遠ざかってしまうことと同様です。神様に望みを置いて、神様の教えを守る時、神様の助けと守りを体験できます。

 昔、神様はイスラエルの民のために、奇しい御業を行なわれました。大きな力でエジプトを打ち、その地から救ってくださり、海(紅海)を分けて、道を作られました。昼には雲で、夜には火の柱で導き、守られ、荒野では岩を砕いて水を出し、のどを潤わせました。神様は、少しの過ちもないまま、ご自分の民の必要を満たし、救ってくださいました。真実に導いてくださいました。この神様が今も、私の人生を顧みて、導いておられます。主を仰ぎ見ましょう。

神様はご自分の民を変わることなく愛し、恵みを施されました。天の門を開いて、マナを雨のように降らし、天の糧で食べさせました。海の砂のように多くの肉を雨のように降らせ、お腹がいっぱいになるまで食べさせました。それにも関わらず、イスラエルは苦難があるごとに、続けて神様に罪を犯し、背きました。神様の力と愛を試み、疑い、敵対し、欲望を手放しませんでした(30)。「悔い改めます」「神様を信じます」「神様を愛します」と口で告白し賛美しますが、それはすべて、へつらいであり、偽りでした。神様に向けられた彼らの心は誠実ではなく、定まっていませんでした。ところが、神様はそんな彼らの罪をおおわれ、怒りを何度も思い返され、全ての怒りを注がれませんでした。神様は、私たちがどれだけ弱い存在であるかを知っておられ(39)、憐れみを施してくださいました。私の罪をおおい、長く耐え忍ばれる神様の憐れみと慈しみを賛美します。



適用:奇しいみわざを行なわれた神様を仰ぎ見ていますか

一言:岩から水を、天からマナを



2021年 11月 11日 (木)

詩篇78:40-72(52,53)
ご自分の民を羊の群れのように連れ出し

78:1-39では、荒野でのイスラエルの反逆を、40-72では、カナンの地でのイスラエルの反逆について言及しています。イスラエルの民は、荒野で数多く神様を試み、反抗し、失望させました。それにも関わらず、神様はご自分の民を、羊の群れのように安全に導き、敵を打ち滅ぼしたのです。愚かで、無知で、頑固な羊たちを忍耐しながら導く羊飼いのように、神様は、イスラエルがあやまった道を行った時、正しい道を行くように指導し(52)、安全に守ってくださいました。そしてついに、約束された通りに、カナンの地に住まわせてくださいました。イスラエルが約束の地、カナンに着き、その地で過ごすようになったのは、ただ神様の恵みによるものでした。私たちはイスラエルの民のように、移り気が激しく、無知で、主を悲しませ、落胆させています。このような私たちが続けて神様の中にとどまり、神様の御国に至ることを、どれだけ確信できるでしょうか。自分自身を考えるなら、望みがありませんが、私と共におられる神様を仰ぎ見るなら、確信できます。

神様の驚くべき恵みを受け、カナンに住むようになったイスラエルの行動はどうだったのでしょうか。彼らは神様を試み、反抗し、その命令を守りませんでした。先祖たちのように裏切り、偽りを行ない、たるんだ弓の矢のようにそれて行きました。シロに聖幕があるにも関わらず、山の祭壇で刻んだ偶像に仕え、神様の御怒りを買いました。神様はイスラエルを憎み、聖幕を離れ、その栄光を敵の手に渡され、その民を剣によって倒されました(Ⅰサム4章)。数多くの恵みを受けたにも関わらず、神様を裏切り、反抗した時、主は怒り、憎まれます。苦痛を与え、敵の手に渡されます。ところが、神様はイスラエルの嘆き声から目を離さずに、勇士のように立ち上がり、敵を退けました。ダビデをイスラエルの羊飼いとして立て、全き心で民たちを養い、英知の手で導かれました。良い羊飼いがいないために嘆き悲しむ家庭と教会と国と世界に、ダビデのような羊飼いが立てられるように祈りましょう。



適用:神様に導かれていますか

一言:羊飼いである神様


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