「聞け、わが民よ…わたしはあなたの神、主である。わたしがあなたをエジプトの地から連れ上った。あなたの口を大きく開けよ」（10）。あなたの口を開けよと言われる神様はどんなお方でしょうか。第一に、満たすことのできるお方です。神様は私たちの力となる神様です（1）。神様はエジプトに手を下して、イスラエルの肩から重荷を除きました（5,6）。苦しみの中で叫ぶ彼らを助け出し、メリバの水のほとりで彼らを試されました(7)。神様はイスラエルを連れ出して、紅海を陸地のように歩くようにしてくださいました。あの神様が、満たしてあげると言われるのです。エジプトに手を下した方、イスラエルの肩から重荷を除いた方、紅海を渡らせた方が彼らの願いを満たせないはずがありません。彼らが敵と逆らう者から助けてくださるように願うなら、神様は助け出してくださいます(14)。彼らが小麦を必要とするなら最良の小麦で食べさせ、蜜を欲しがるなら岩からも滴る密で彼らを満ち足らせてくださるでしょう（16）。第二に、満たしてあげたいと願っておられるお方です。神様は、「わたしが、あなたをエジプトの地から連れ上った」、「わたしは、あなたの神、主である」と言われます。神様は彼らが再び敵の手に引き渡されるのを望んでおられません。それで、あなたの口を大きく開けよと言われます。口を開けることは神様を信じることを意味します。神様に最良のものを求めることです。大きく開ければ開けるほど、神様は溢れるばかりに満ち足らせてくださいます。

　しかし、イスラエルは口を開けませんでした(11)。彼らは神様を、またその力をも信じませんでした。口を大きく開けよと言われる神様の声を聞きませんでした。彼らにとっては、敵が大きく見えたかもしれません。敵に打ち負かされた時、信仰を失ったかもしれません。それで神様に何も求めませんでした。当然、得るものもありませんでした。頑なな心のままに、自分たちのはかりごとのままに歩きました（12）。神様の道を歩むなら神様が敵を征服し手を下しますが、神様に服従しないなら永遠に敵に服従することになります（15）。

適用：口を大きく開けていますか

一言：わたしが満たそう