聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2023]

2023年 01月 08日 (日)

詩篇138:1-8(1)
心を尽くして主に感謝します

詩人は、心を尽くして主に感謝し、主を賛美します。何日も飢えている人は、心から食べ物を探し求めます。のどが渇いている人は、心から水を探し求めます。心から感謝することは、感謝しようとする心が切実に出てくることです。詩人が感謝しようとする理由は何でしょうか。

第一に、神様が祈りに答えてくださり、力を与え、強めてくださったからです (2,3)。ダビデには、苦しみが多くありました。都には、敵がいました。それで、生きるために狂ったふりもしました。荒野に逃げ、洞窟で過ごしたこともありました。また、戦場では危険が多くありました。このような中で、ダビデは切実な祈りをしました。落胆した時もありましたが、神様は彼の祈りを聞いてくださいました。彼の力になってくださいました。神様の助けによって、ダビデは危険と危機から抜け出すことができました。祈りを聞いてくださる神様、力をくださって強くしてくださる神様、ダビデはこの神様を考え、心を尽くして感謝しました。

第二に、敵の怒りから救ってくださったからです(4-8)。苦しみを受けるときは、感謝が出て来ません。怒りを発する敵の前では、神様が見えません。敵は強く、神様が弱く見えます。しかし、救いの神様は、全ての苦しみを、神様を体験する機会として用いられます。神様は、詩人が苦しみを受けてさまよっている時に、彼を生き返らせました。主の御手を開いて、敵の怒りをとめました。主は、強い右手を開いて詩人を救われました。それで、苦難と苦しみの場所が恵みの場所となります。恐れと悩みが賛美と感謝になります。苦しみが大きければ大きいほど、感謝も大きくなります。詩人は、主がその右の手で救ってくださる御業を深く体験したので、感謝が大きく、心から感謝しました。それで、今も苦しみがありますが、主の御手のわざを求めています。



祈り:主よ、私が苦しみばかりに目を向けないで、ダビデのように、救ってくださる主に目を向け、主の私への愛と恵みを思い出し、心から感謝できるように助けてください。

一言:心を尽くして感謝します


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