聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2023]

2023年 01月 11日 (水)

詩篇141:1-10(2)
私の祈りが御前への香として

ダビデは今、悪者によって苦しんでいます。悪者は、ごちそうで誘惑します(4)。わなと落とし穴を仕掛けてきます(9)。ダビデの心と魂は孤独で、苦しい状況に置かれています(7、8)。こんな時、彼は何をしましたか。切に主を呼び求めました。私のところに急いください、と主に呼ばわります(1)。祈りとは、悪がはびこる世界のど真ん中での神様への叫び声です。私たちは、悪に惑わされて倒れると、傷ついて苦しみます。そんな時、唯一の希望は、主が来られて救い出してくださることです。ところが、祈りはただの危機からの脱出手段ではありません。ダビデは、自分の祈りが聖所でたかれる香となり、手を上げることが夕べのささげ物になるようにと、祈っています。祈りは香の如く、神様が嗅がれる香りです。私たちが祈ると香がたかれ、神様が喜ばれる香りとなります。神様はその香りを嗅がれるために、そばに近寄って来られます。祈りの香りを持つ人を、悪から救い出して守ってくださいます。

ダビデは、自分の口から出る言葉のために祈りました(3)。苦難がたび重なると、言葉で罪を犯しやすくなります。神様が口に見張りを置き、唇の戸を守ってくださらなければなりません。さらに彼は、自分の心を悪いことに向けさせないようにと祈りました(4)。私たちは自分の意志と力では、罪の快楽を退けることはできません。神様が私たちの心を、悪い行いに携わらないように守ってくださらなければなりません。そして彼は、訓練と戒めを快く受けるように祈りました(5)。私たちは、高慢と自尊心のため教えを拒みがちです。正しい者の責めは、頭に注がれる尊い油です。責めを謙遜に聞き入れ、成長するのも、主の助けによってのみ可能です。これらすべての恵みは、祈る人に与えられる実です。



祈り:主よ、あなたに祈る人こそ、この世に打ち勝つのだと知りました。私が、祈りの香りを持つ人となるようにしてください。

一言:なおも私は祈ります


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