聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2023]

2023年 01月 12日 (木)

詩篇142:1-7(1)
声をあげて叫びます

ダビデは、暗い洞窟の中に隠れています。外には、迫害する者たちがいます。彼らは、わなを仕掛けてダビデを捕えようとしました。彼らはダビデより強いです。回りを見渡しても、ダビデを助けてくれる人はいません。恐れに襲われたことでしょう。洞窟の中で、息をころして忍んでいたでしょう。しかし、ダビデは声を上げて、主に向かって叫びました。声を上げて叫んだとは、祈りによって恐れと戦ったということです。ダビデの置かれている状況は、真っ暗闇の只中です。でも、闇に負けませんでした。声を上げて叫ぶ祈りをもって、戦いました。祈りは、闇を退ける霊的武器です。叫ぶ祈りには、心に襲ってくる闇を追い出す力があります。世は恐れを用いて、私たちの魂を真っ暗闇の洞窟に閉じ込めようとします。絶望の淵に沈ませます。そんな時、祈りこそ闇を破る力です。声を上げて主に叫び、声を上げて請い求めると、主は闇を追い出してくださいます。叫ぶ祈りは、全能の神様が働かれるかぎとなります。

ダビデには、嘆きが多くありました。正しく生きようとしたので、苦しみが多くありました。心が傷つき、魂が苦しみました。ダビデはその苦しみをどこに吐き出しましたか。人には吐き出さず、神様の御前に注ぎ出しました。生きていく中で悔しい思いをすると、誰かに訴え、吐き出したい時があります。慰めがほしい時があります。そして、分かってもらえないと、よけい寂しく悲しくなります。人生の真の慰め主は、誰でしょう。避け所である神様こそ慰め主です。神様には分かっていただけます。神様は、私たちの霊を見守ってくださり、嘆きを聞いてくださり、真っ暗な牢獄から連れ出して下さいます。嘆きを人に吐き出しても何の解決にもなりません。神様だけが、私の嘆きを根本的に解決して下さいます。



祈り:主よ、傷と苦しみをあなたにではなく、人に吐き出していたことを悔い改めます。この時間、私の苦しみを御前に言い表します。私を助けて下さい。

一言:声を上げて叫ぶ


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