聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2023]

2023年 01月 13日 (金)

詩篇143:1-12(1)
あなたの真実と義によって私に答えてください

ダビデは、酷い状況に置かれていました。敵に追いつめられ、長く死んでいる者のように暗い所にいました。自分の罪のせいで神様のさばきにかけられているようでした。ダビデは、こんな時であっても神様に祈りました。自分の罪を考えると、祈ることは難しかったはずですが、主の真実と義に頼って祈り求めました。罪のない人が御前で祈れるのではありません。神様の真実と義によって、私たちは祈ることができるのです。ですから、自分がどんな状態に陥ったとしても、どんな罪や咎を抱えていても、自分自身を見つめるのではなく、神様の真実と義に頼って祈るべきです。神様は、人の義によって救いを施すのではありません。主の御名のゆえに人を生かし、主の義によって魂を苦しみから連れ出してくださるのです。主の愛と恵みのゆえに、敵を滅ぼし、救ってくださいます。主の義に頼る祈りを最も喜ばれる理由が、そこにあります。

ダビデは苦難の日に、昔の日々を思い出し、神様がご自分の民の救いのためになさったすべてのことに思いを巡らしました。すると、彼の心は熱くなりました。主に手を差し伸べ、助けを求めました。かわききった地のように主を慕いました。絶望の夜は過ぎ行き、新しい朝が来るのを待ち望みました。朝に主の恵みの御言葉を聞くことを願いました。主の御言葉は、暗い現実を乗り越えさせる希望の力です。聖書に出てくる神様は、今もなお生きておられます。昔、イスラエルになさった御手のわざを、今もなお私たちにも現してくださいます。苦難の日に御言葉を黙想し、神様を思い出すことによって、押し寄せてくる闇を退けることができます。神様は、御言葉を慕い求める人に、恵みの新しい朝を早く迎えるようにしてくださいます。



祈り: 父なる神様、罪のせいで祈ることをためらう必要はないことを学びます。むしろ、罪に陥った時こそ、あなたの所に逃げれば、必ず助けて下さることを信じて感謝します。

一言: 真実と義によって答えてくださる主


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