聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2023]

2023年 01月 17日 (火)

詩篇147:1-20(11)
御恵みを待ち望む者

詩篇147篇は、バビロン捕囚からイスラエルが帰還し、エルサレム神殿の再建にとりかかっていた頃に歌われた歌だと言われています。それでは、イスラエルを帰還させた神さまを、どのように賛美しているでしょうか。

神である主は、エルサレムを建てイスラエルの追い散らされた者を集める方です(2)。バビロンでの捕囚生活は、みじめで、つらく、心が打ち砕かれるような苦しいものでした。しかし時になると、主は追い散らされたイスラエルの民を集め、心を癒し、傷を包んでくださいました(3)。民たちは、主の深い愛、癒す愛を体験するようになりました。また、主は、自分の力に頼る者を好まず、神様を恐れ、御恵みを待ち望む者を好まれる方だと知るようになりました。そんな神様を体験した民に、「エルサレムよ 主をほめ歌え。シオンよ あなたの神をほめたたえよ。(12)」と詩人は言います。この時のエルサレムは、まだがれきだらけで、復興はまだ道なかばだったはずです。足りないものが多く、疲弊し切った状態にありました。しかし、彼らを強め、祝福と最良のもので満たしてくださる神様がともにいてくださいます。目の前の現実がどうであろうと、主なる神様がともにいて下さいます。宇宙のすべてをご存じであり、また支配しておられ、私たちの名前もご存じの神様が、私たちと共にいて下さるのであれば、私たちは、何も恐れることがありません。目の前の状況や問題から目を上げ、力のある、御恵みに満ちた神さまを見上げ、ほめたたえましょう。力と勇気が湧き出てくるはずです。



祈り:主よ、目の前の困難や自分の心の傷に、心を奪われていました。この時間、主なる神さまを見上げます。力ある主の豊かな恵みを待ち望みます。

一言:主を待ち望め


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