聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2023]

2023年 01月 19日 (木)

詩篇149:1-9(1)
敬虔な者たち

詩人は、主に新しい歌を歌い、敬虔な者たちの集まりで主を賛美せよ、と言っています(1)。「新しい歌」は、日々主と新しく出会う中で生まれる喜びや湧き出る思いを乗せた歌のことです。いつも歌っている聞き慣れた歌であっても、新しく受けた恵みの中で歌うと、まるっきり異なる歌のように聞こえるものです。神様は、私たちの歌を通して、私たちの心をお聞きになっています。「敬虔な者」は、新共同訳聖書では「主の慈しみに生きる人」という訳になっています。もともとの原語「ハシディム」は、「契約に忠実な愛」「契約に基づいたゆるぎない愛」という意味の「へセド」を起源に持つ言葉です。人間の努力や行いを土台にする人ではなく、主の愛と赦し、慈しみを土台に生きる人が「敬虔な者」なのです。主の慈しみと愛に生きるイスラエルは、主の慈しみと恵みを覚えて喜びに満ちた賛美を歌い、楽しむことができるのです。

イスラエルを造られた神様は、私たちをも造られました。シオンの住民の王である神様は、私たちの王にもなられ、治めてくださいます。主の慈しみと恵みを土台に生きる者となった私たちも、神の民です。神様は、ご自分の民を愛し、苦しみの中で心が貧しくなっている私たちを救い、栄光で飾ってくださいます。こういう神様を思うと、床についても感激と喜びで高らかに歌うようになります(5)。神様は敬虔な者たちの手に、もろ刃の剣を与えました。もろ刃の剣をもって、神様に逆らって悪を行う国々に復讐し、懲らしめるようになるためです。今日、神様はご自分の民に、たましいと霊と骨髄の分かれ目さえも刺し通す力のある御霊の剣、即ち神様の御言葉をくださいました(ヘブ4:12)。私たちを救っただけでなく、両刃の剣よりも鋭い御言葉をくださり、罪とサタンの勢力に苦しむ人々を助けてくださる神様を賛美します。



祈り:主よ、あなたの慈しみ深さと恵みの深さに、ただただ心が震えるばかりです。私の口と手に、賛美と御言葉の剣を与えて、私を敬虔で強い者にして下さり感謝します。

一言:賛美と剣(御言葉)


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