聖書別日ごとの糧   >>   箴言[2017]

2017年 06月 22日 (木)

箴言30:1-10(8)
アグルの二つのお願い

 そのみことばを前にして、アグルは二つの事を一生のお願いとして求めます。最初は、「不信実と偽りとを遠ざけてください」という祈りです。みことばは純粋でも、人は偽る者です。人は一日に嘘を200回つくと言われています。嘘は意識せずとも出てきます。ダビデは主に正直であろうとしましたが、それでも神様の御前で罪をおかしてしまう自分を見てこのように祈ったのです。「私にきよい心を造ってください。」(詩51:10)。知恵があり、正しい者だったアグルが、御前で誠実であるように、偽りを遠ざけてほしいと祈ったのです。私たちはどれくらい主に誠実であろうとしているでしょうか。主の御前で、きよく、正直であろうとしていますか。次は、「貧しさも富も私に与えず、ただ、私に定められた分の食物で私を養ってください」という祈りです。貧しすぎると盗みを働き、富みすぎると主を否み、神の御名を汚しかねないため、神様がふさわしい分量だけをくださるようにと祈ります。アグルは神様との関係を最優先にしました。主の御前で誠実であろうと霊的に戦い続けました。

適用:あなたの願いはなんでしょうか

一言:正直であること、私に定められた分量



2017年 06月 23日 (金)

箴言30:11-33(15)
飽くことを知らない蛭

 アグルはまた四つの獣を挙げます。それは小さくても、与えられたもので満足し、誠実で、知恵ある生き物です。蟻には、他の生き物からの攻撃に対抗するほどの力はありません。けれども、真面目で、知恵があり、冬に備えて夏のうちに食料を確保します。岩だぬきは動作が緩慢で、警戒心が薄く、太っているので、他の動物のえさとなることが多々あります。それでも岩だぬきが生き残れている知恵は何なのでしょうか。岩間に巣をつくり、敵の攻撃を避けていることです。いなごには、蟻や蜂のように女王蟻、女王蜂がいません。それでも群れを成して移動するとき、それは強い軍隊のように隊を組みます。それぞれが謙遜と犠牲を集結し、共同体を成しています。最後に、手で捕まえることもできるやもりです。やもりは小さく、何もできませんが、知恵とウイットがあり、王宮に家を作り贅沢に暮らしています。私たち人も、小さく、力弱く、取るに足らない存在です。だから、地上に生きる小さな生き物から知恵を学ぶのです。アグルは29-30節で、何ものからも退かない雄獅子、いばって歩くおんどり、雄やぎ、王を挙げます。私たちも自分を王のような祭司として自覚し、威風堂々と歩み続けたいものです。

適用:まだくれ、くれと求めていないでしょうか

一言:主に満たされましょう


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