聖書別日ごとの糧   >>   箴言[2024]

2024年 04月 08日 (月)

箴言27:1-10(10)
近くにいる隣人は遠くにいる兄弟にまさる

 人々は自分の財産、名誉、知恵をかかげて明日のことを誇ります。しかし、箴言の著者は、明日のことを誇るなと語っています。誰も一日のうちに何が起こるか知らないからです。人間が持つ限界を認めて、神様の導きを求め、日々神様に頼って生きるべきです。人の本性は、チャンスさえあれば自分を高めようとします。しかし、よその人によってほめられることがあっても、自分の唇で自分をほめてはいけません。さらに、究極的には神様の御力と恵みを誇り、神様からの栄誉を慕い求めなければなりません(ヨハネ12:43)。石と砂は重いですが、愚か者の苛立ちはそのどちらよりも重く、人を苦しめます。罪を責める霊的な怒りは人を神様の前に正しく立たせますが、愚か者の怒りは傷を残すだけです。憤りも残忍ですが、ねたみにはかないません。人はほめられると喜びますが、責められるのを嫌います。しかし、自分の損得を顧みずに言うべきことをはっきりと言うことは、隠された状態で行われる愛にまさります。敵の口づけは偽りですが友の鋭い叱責は真実によるものです。友が道から外れているなら責めて正しい道に戻るように助けなければなりません。友から叱責を受けるなら心から受け入れるべきです。真実な心から出た戒めは香油と香料が心を喜ばせるように、たましいを生き返らせます。災難に会った時は、遠くにいる兄弟よりも近くにいる友、隣人に助けられます。神様と正しい関係の中にいるだけでなく、隣人とも正しい関係の中にいるように努めなければなりません。



祈り:主よ、明日のことはあなたに任せ、今日、自分の出来ることを精一杯頑張れるように助けてください。また、イエス様のような良き友、良き隣人として生きるように助けてください。

一言:イエス様が私の最も良い友、隣人



2024年 04月 09日 (火)

箴言27:11-27(23)
あなたの羊の様子をよく知り

 賢い人はわざわいを見て避けますが、浅はかな者は進んで行って痛い目にあいます。保証人となることの危険性を、箴言では繰り返し警告していますが、ここでは、人をむやみに信頼して大変な目に会うリスクを減らす知恵について言っています(13)。何事にも時と場をわきまえる知恵が必要です(14)。争い好きな女を制する手立てはありません(15)。

 鉄が鉄によってとがれるように人もその友によってとがれます(17)。互いに切磋琢磨できる関係は大切です。人の心を見ることは至難の業ですが、その人の心は必ず行動に現れます(19)。人の目、つまり欲望は底なしであり、どんどん自分に引き寄せて、それでも飽くことを知りません(20)。人の品格は他の人の称賛を得た時に明らかにされます(21)。その称賛を自分の手柄のように受け止めるなら、危ない状態に陥ります。自分にではなく、神様に栄光を帰す必要があります。欲望に捕らわれた人は、その愚かさがなかなか離れません(22)。私たちが欲望を退けて、励むべきことは何でしょうか。神様は、羊の様子をよく知り、群れに心を留めておくように言われます(23)。羊の様子をよく知る時、子羊は私たちに服を着せ、やぎは畑の代価になります。神様の人々は任されたことを忠実に担わなければなりません。イエス様はご自分の羊たちを私たちにゆだねられました(ヨハ21:15)。



祈り:主よ、鉄が鉄によって研がれるように、私もあなたの御言葉によって研がれますように。私がイエス様のような良い牧者であるように助けてください。

一言:羊の様子を良く知ろう


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