聖書別日ごとの糧   >>   箴言[2024]

2024年 04月 12日 (金)

箴言29:1-27(17)
あなたの子を戒めよ

 29章はソロモンの最後の箴言であり、正しい王の統治について記してあります。国に正しい人が増え、正しい王が治めると、民は喜びます(2)。正しい人は神様に似て、道理ある品格と愛によって治めます。正義によって国を建てます(4)。弱い者を正しくさばき(7)、誠意をもって彼らをさばきます。そうして、その王座はとこしえまでも堅く立て上げられます(14)。反対に、悪者が治めれば、自分の欲を満たすことばかりで、重税を取り立て、貧しい者を顧みず、血と争いを好み、民は嘆くばかりです。王は神様の代行として立てられた者ですから、品格の正しさがとても大切です。神様を恐れ敬い、貧しい者、弱い者に対して誠意をもってさばくとき、王は正しい指導者になります。

 今は、子供の教育が難しい時代です。知識の習得を中心とした教育一辺倒で、人格を形作る教育が崩壊しています。残念な現実に思います。聖書は、子供の教育について、次のように明確です。「むちと叱責は知恵を与える」と(15)。子供を愛するあまり、むちと叱責を遠ざけてしまうことがあります。しかし、明らかに過ちがあるのなら、正すためにも戒めるべきです。甘やかすと、あとで手に負えない者になってしまいます(21)。わがままにさせた子は、親に恥をかかせます。聖書は「あなたの子を戒めよ」と勧めます。戒めるとは、言葉による指導のことです。同じ過ちを犯さないように教え、訓練しなければなりません。18節の幻とは、神様の啓示のことです。みことばでしっかりと育てるなら、好き勝手にふるまうようなことになりません。また、軽率な心、怒り、憤りをみことばで自制することを学ばすことです。愚かな者は怒りをぶちまけてしまいます(11)。しかし、知恵のある者はそれを内におさめます。神様に信頼し、落ち着いていて、争わない者となります。みことばで育てれば、子どもは親を安らかにし、喜びを与えます。そして親を高めてくれるのです。



祈り:主よ、御言葉をもって子どもたちを教え、訓練し、知恵のある者として育てることが出来るように助けて下さい。

一言:戒めることも愛


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