聖書別日ごとの糧   >>   雅歌[2023]

2023年 07月 08日 (土)

雅歌 2:8-3:5(2:10)
わが愛する者、出ておいで

 ソロモンは愛するシュラムの女に会うために山を跳び越え、丘の上を跳ねて来ます(8)。どんなものも愛で結ばれた二人を引き離すことはできません。ソロモンはまるでかもしかや若い鹿のように早く走ってシュラムの女の家に着きます。そして愛する人を見るために窓からうかがいます(9)。ソロモンは、長い間待ち続けて疲れてしまっていた女を、あらゆる花が咲き、かおりが放つ自然の中に連れ出します。「わが愛する者、私の美しいひとよ。さあ立って、出ておいで。」(10)。ソロモンは誰からも邪魔されずに愛する人といることを願います。同じように、イエス様も愛する聖徒たちと、誰にも邪魔されないところで愛の交わりを持つことを願われます。イエス様はこの世の生活に疲れている私たちに言われます。「わが愛する者、私の美しいひと。さあ立って、出ておいで。」イエス様と深い交わりをする人の心は春のように力が溢れるようになります。

 シュラムの女はソロモンに「私たちのために、あなたがたは狐を捕らえてください。ぶどう畑を荒らす小狐を。」と願います(15)。パレスチナ地域では狐がぶどう畑を荒らすことが度々ありました。ここで狐は、ソロモンとシュラムの女の愛を脅かす存在を指します。また、狐は神様と聖徒との愛の関係を壊す罪のことでもあります。淫乱と貪欲、妬みと高慢のような罪を悔い改めなければ神様との愛の関係が破壊します。ですから狐を捕らえておかなければなりません。小さな罪でも悔い改めなければなりません。そうする時、主との深い愛の関係を良く保つことができます。



祈り:主よ、雅歌の御言葉を通して主との深い愛の関係へと私を導き入れてください。主が喜ばれないものを取り除き、私の心が花盛りのぶどう畑の様になりますように祈ります。

一言:狐を捕らえてください


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