聖書別日ごとの糧   >>   雅歌[2023]

2023年 07月 10日 (月)

雅歌 5:2-6:3(5:2)
戸をあけておくれ

 花婿は長い旅をして、夜中に帰って来て戸をたたいて言いました。「わが妹、わが愛する者よ。私の鳩よ。汚れのないひとよ。戸をあけておくれ。」(2)。眠っていた花嫁は戸をあけてくれませんでした(3)。花婿は戸の穴から手を差し入れましたが、戸をあけることができなかったので、仕方なく去って行きました。花嫁が戸をあけたときには、花婿は去ってしまい、そこにはいませんでした。花嫁は花婿を戸の外に立たせておいた申し訳なさと彼に対する切なさのゆえに必死に花婿を捜しました(6)。しかし、彼女が呼んでも、答えはありませんでした。そのため花嫁は多くの苦しみを経験しました(7)。私たちの花婿であるイエス様も戸の外に立って、私たちの心の戸をたたきながら言われます。「わが愛する者よ。戸をあけておくれ」。私たちはイエス様を戸の外に立たせてはいないでしょうか。安逸と世の快楽に酔って、眠ってはいないでしょうか。私たちがイエス様の声を聞いて心の戸をあけるなら、イエス様は私たちのところに入って、ともに食事をしてくださいます(黙3:20)。

 エルサレムの娘たちは花嫁に聞きます。「あなたの愛する方は、ほかの親しい者たちより何がまさっているのですか。」(9)。花嫁は、自分の愛する方は、輝いて赤く、万人に抜きん出ていると告白します(10)。花婿の頭と髪の毛、目と頬と腕などを比喩的に歌います(11-16)。花嫁は自分の花婿こそ頭の天辺から足の爪先まで優れていて、すばらしいと告白します。私たちの花婿であるイエス様こそ何の汚れもなく、すばらしい方です。そのイエス様は十字架という苦しみを通して従順をも学ばれました。このイエス様と交われば交わるほど、この方の愛は素晴らしく、麗しく、力強いことを覚えます。イエス様の優れた人格と品性に感激するようになります。



祈り:主よ、純真な花嫁の愛と従順を学ばせてください。イエス様も苦しみを通して従順を学ばれました。私だけでなく、まわりの人々もあなたの花嫁として目覚めるように、ともに造り変え続けてください。

一言:戸をあけよう


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