聖書別日ごとの糧   >>   雅歌[2023]

2023年 07月 11日 (火)

雅歌 6:4-7:9(6:9)
私の鳩はただ一人

 今日の御言葉では、花婿と花嫁が葛藤を乗り越えてもっと大きな愛のステージへ進みます。シュラムの女が花婿に戸を開けなかったことで愛の葛藤が始まりました。結婚してともに暮らしてみると、咎と過ちのゆえに葛藤が生じるものです。シュラムの女は、花婿に対して自分の変わらない愛を表現しました(5章)。彼女の心を知った花婿は花嫁の咎と過ちを赦し、ほめます。わが愛する者よ。あなたはティルツァのように美しく、エルサレムのように愛らしい。だが、旗を掲げた軍勢のように恐れられる。あなたの目、あなたの歯、あなたの頬は美しいと言います。ソロモンには実際、多くの王妃、そばめがいましたが、そのおとめたちより美しいと言います。「汚れのないひと、私の鳩はただ一人」と告白します。多くの王妃や側室がいても、あなたは私にとって特別な存在だと言います。花婿の目からみると、花嫁は世の中でただ一人の美しい女性でした。「暁のように見下ろし、月のように美しく、太陽のように明るく、旗を掲げた軍勢のように恐ろしい」(10)。花婿であるイエス様も私たちをご覧になって「私の鳩はただ一人」と言われるでしょう。私たちは多くの咎と過ちがあるにもかかわらず、愛してくださいます。イエス様は大きな愛によって私たちの咎をおおわれ、もっと大きな愛で迎えてくださいます。

 この愛にどう答えたらいいでのしょうか。花婿は言います。「帰りなさい。帰りなさい。シュラムの女よ。帰りなさい。帰りなさい」(13)主は私たちに「帰りなさい」と言われます。「ああ、人を喜ばせる愛よ。あなたはなんと美しく、麗しいことよ」(6)。花婿には花嫁のすべてが美しく見えました。美しい花嫁について7:1-9節では10回もほめています。イエス様の目には、私たちもこのように美しく愛らしい花嫁なのです。イエス様は10回だけではなく、100回もほめてくださるでしょう。私たち一人ひとりを「Only One」と言ってくださるのです。



祈り:主よ、圧倒的な愛で、私たちは赦され、なお変わらぬ愛が注がれていることを覚えます。 日々主との深い交わりを通して主をもっと信頼し揺らぐことのない関係性を築くことが出来ますように祈ります。

一言:汚れのない人、私の鳩


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