聖書別日ごとの糧   >>   イザヤ書[2022]

2022年 06月 06日 (月)

イザヤ書14:1-32(3)
憩わせる日に

イザヤ書は、イスラエルとユダの両王国に対する神のさばきの言葉から始まりましたが、13章以降はイスラエル周辺諸国に対する審判が預言されています。14章は、アッシリアとバビロンに対するさばきの言葉です。当時バビロンはまだアッシリア帝国の属国でしかありませんでしたが、アッシリアの衰退とともに、バビロンが世界の大国として台頭するようになります。イザヤは、バビロンがまだ大国になっていない時に、既にバビロンの傲慢と滅亡を預言したのです。

神様は、ペリシテを滅亡させたように(28-31)アッシリアを打ち破り、踏みつけ、バビロンも立ち滅ぼされます(21-23)。諸国が神様に裁かれ滅んでしまう理由は、彼らが高慢だからです。死ぬと一握りの土になるしかない存在であることを忘れ、自分を高くして神になろうとします(12-14)。全地に対して計画を立て、それを成していく神様の主権を否定し、まるで自分が万国の統治者でもあるかのように錯覚しています(24-27)。ですから、彼らは神様が計画した道とは違う人間的な道を歩みます。自分の暴力的な本性に従って侵略し、奪い取ろうとします。とりわけ、神様の民を侵略して破壊します。しかし、諸国を懲戒の道具として用いて、ご自分の民を訓練させようとする神様の計画が成し遂げられると、神様は諸国を裁かれます。その日は、神様の民にとっては救いと安息の日になります(1‐3、25b、32)。捕虜から解放される日であり、その重荷が彼らの肩から除かれる日です。憩いを味わう日となります。まことに「主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。」(詩23:1-2)



適用:バビロンのように手強い敵に、心痛めていますか

一言:あなたを憩わせる日を、既に主は備えておられます


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