イザヤは、イスラエル北方の地中海海岸にある港町ツロについて宣告しました。ツロは古代国家の中で最も富んだ国の一つでした。商業と国際貿易の中心地であり、経済的繁栄を享受しました。しかし、主は、ツロの高慢によってツロが卑しめられると言われます。ツロの破滅により、タルシシュとシドンの商人たちは貿易品を取引する港を失うことになります。彼らは悲しんで苦しむことになります。しかし、主は、時がくればツロを有名な商業の中心地として回復させてくださいます。ツロはこの世の巨大な商圏を代表します。聖書を全体として広く見ると、ツロの未来に関するこの予言は、この世の巨大な商圏が主の時に主の主権を認め、その富を持って主に栄光を帰することを意味します。ツロに対する警告は、他国と政治的同盟を結ぼうとするユダに対する警告でもありました。ツロが滅び、再び回復することは、周辺の大国の状況次第のように見えます。しかし、万軍の主がそれを図られたからです。主は民族と国家の興亡盛衰を統べ治めておられます。だからユダは、ただ主だけに頼らなければならなかったのです。私の生死と禍福を司る方は、主です。私たちが主一人だけに頼ることができるように祈ります。

適用：万事が誰の手にありますか

一言：万軍の主