聖書別日ごとの糧   >>   イザヤ書[2022]

2022年 06月 14日 (火)

イザヤ書24:1-23(23)
万軍の主が王となり

 イザヤ書24-27章は、その書き方がヨハネの黙示録に類似していることから「イザヤの黙示録」とも呼ばれています。全世界の罪に対する神の裁きと救いの計画について書いています。まず、地が荒れ果て衰えていくことを言っています。その災いは、全ての人に及びます。身分や立場、経済力関係なく、誰もが同じようにその災いを受けます。これは、私たち人間が、創造の秩序を崩し、律法を犯し、契約を破ったからです(5)。5節に「永遠の契約」とありますが、ノアの契約(創9:16)を指していると考える人もいれば、それに加えて神様がイスラエルの民と結んだ契約(レビ24:8)、つまり十戒も含まれると考える人もいます。どちらにせよ、神様のほうから契約を破るようなことはありません。契約に違反し、罪を犯し、神様を除外した生き方をしてしまうのは、常に私たちのほうです。その結果、のろいが地を食い尽くすようになってしまいます(6)。人々の生活からは、喜びと喜びの声が途絶え、悲しみとため息と恐怖がいっぱいになります。しかし、その中ででも、神をあがめ、たたえる人々が起こされます。私たちも、私たちを取り囲む悪や災難、悲しみの知らせに気落ちし、力を失うかもしれません。そんな時にこそ、神様の与えてくださった約束と希望に目を留め、声をあげて主に向かって歌わなければなりません。

 この世は神様の裁きを決して避けることはできません。主は天では天の大軍を、地では地の王たちを罰せられます。主は敵対する者たちを捕らえ、彼らを牢獄に閉じ込めて最後の刑罰を受けるようにさせます。その敵たちの背後にはサタンがいます。使徒ヨハネはサタンの敗北と投獄について描写しています(黙示録20:1-3)。神様の統治を拒否する勢力と、その背後にあるサタンの最後の抵抗によって、世の中が混乱する面もあります。しかし、主は時になると、すべての敵を滅ぼします。主が王となり、完全な統治を成し遂げられます。



適用:混乱する世の中を見て落胆していますか

一言:主が王となり、治める時が近づいています


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