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2000年 12月 20日 (水)

イザヤ書7:1-16
インマヌエル

Ⅰ.恐れるな。心を弱らせるな。(1-9)
 ユダは、アラムとイスラエルの連合軍が攻めてくるという報告を聞いて、林の木々が風で揺らぐように動揺しました。そこでイザヤはアハズ王に、「恐れないこと、心を弱まらせてはならないこと」を言いました。なぜなら、歴史の主観者であられる神様は、彼らの企みを砕かれるからです。神様の民が、どんな危機の中でも恐れてはいけないのは、神様がともにおられるからです。
Ⅱ.その名を『インマヌエル』と名づける(10-16)
 神様は、「恐れてはならない。」と言われましたが、アハズは苦しい現実のために恐れ続けていました。イザヤはそんな彼に神様から、「しるし」を求めるように言いました。しかし、アハズは神様に対する信仰がなかったので、イザヤの言葉を聞き入れませんでした。そこで、神様は自らしるしを与えられました。「見よ。処女がみごもっている。そして男の子を産み、その名を『インマヌエル』と名づける。」(14)
 『インマヌエル』とは、「私たちとともにおられる神様」という意味です。この御言葉はアハズ王に与えられた御言葉であるだけではなく、キリストに対する預言です。この預言は処女マリヤからイエス様がお生まれになったことによって、成就しました(マタ1:23)。イエス・キリストの誕生は、恐れのために惨めな人生を生きるしかない、私たち人間とともに神様がおられるしるしです。

祈り:主よ!人となられた主を仰ぎ見、神様が私たちとともにおられることを信じます。これから恐れることなく、信仰によって生きます。

一言:「私たちとともにおられる神様」



2000年 12月 21日 (木)

イザヤ書9:1-7
ひとりのみどり児

Ⅰ.大きな光(1-5)
 イザヤ当時イスラエルは、暗闇と死の影に苦しめられていました。彼らには希望がありませんでした。ところが、イザヤはやがて彼らの中にメシヤが来られることを、預言しています。メシヤが来られると、異邦人のように蔑視されていたガリラヤが栄光を受け、やみと死の陰の地で苦しんでいた彼らが大きな光を見ます。重荷のくびきと、虐げられていた苦痛から、救われるようになります。
 人々は、やみに座っている者のようにその考えと心が暗くなっています。また、人間にはさまざまな所から襲ってくる重荷と、ストレスのために苦しんでいます。特に、罪の重荷と、サタンの圧制は人々を滅亡に陥れます。こんな人々に、キリストは大きな光となられます。
Ⅱ.みどり児(6,7)
 メシヤは、ひとりのみどり児としてこの地に来られます。しかし、このみどり児の肩には主権があり、その名は不思議な助言者です。「不思議な助言者」とは、私たち人間の理性を超えて、宇宙万物と世界の歴史を主管される方であることを意味しています。また、このみどり児は軟弱な人間を助けられる力ある神様であり、孤児のような私たち人間を世話する永遠の父です。何よりも人間を平和によって治められる平和の君です。このみどり児が、処女マリヤを通してこの地に来られたイエス・キリストです。

祈り:主よ!やみと死の権威によって苦しんでいた罪びとを救うために、ひとりのみどり児として来られたことを感謝します。

一言:ひとりのみどり児



2000年 12月 22日 (金)

イザヤ書11:1-9
新芽

Ⅰ.新芽が生え(1-5)
 イザヤは、メシヤを通して成し遂げられる新しい歴史を見ました。神様は、レバノンの林の茂みのように威張っていた世の指導者たちを切り落としました(10:33)。その代わりに、ダビデの父エッサイの根株から新芽を生えさせ、新しい歴史を始められます(1)。新芽は、芽生えるときは小さく見えます。しかし、その芽は育ち、枝になり、実を結ぶ木に生長します。
 「新芽」はイエス・キリストを指しています。イエス様は「主の霊」、すなわち知恵と悟りの霊、はかりごとと能力の霊、主を知る知識と主を恐れる霊によって満たされています。それで、新しい歴史を始め、成し遂げられます。
Ⅱ.これらは害を加えず、そこなわない。(6-9)
 失楽園になってしまったこの世では、狼と子羊、ひょうと子やぎ、子牛と若獅子が互いに敵対し殺し合います。しかし、メシヤが来られると、妬みと競争、弱肉強食が消え去り、平和が臨まれます。獅子が牛のように草を食べ、乳離れした子はコブラの穴の上で戯れます。その地のどこにいてもこれらは害を加えず、そこないません。主を知ることが、海をおおう水のように、地を満たすからです。過去の罪悪の歴史は消え去り、楽園が回復されます。このような新しい歴史は、やがて再び来られるイエス様によって、完成されます。しかし、イエス様がこの地に来られたことによって、すでにその歴史は始まりました。

祈り:主よ!この地は憎しみと殺人と戦争の歴史が続いています。イエス様による、平和と和解の歴史が成されるように助けてください。

一言:イエス様による平和


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