聖書別日ごとの糧   >>   エレミヤ書[2023]

2023年 10月 24日 (火)

エレミヤ書8:4-9:6(9:1)
昼も夜も私の民のために泣こう

エレミヤは、砕かれた心を持つ涙の預言者です。なぜ涙の預言者になったのでしょうか。第一に、エルサレムの民が偽りを握りしめ、帰って来るのを拒んだからです(8:5)。偽りと悪を行う姿は、戦いに突き進む馬のようでした。彼らは弓を張るように彼らの舌で偽りを放ちました。兄弟たちをだしぬき、近所の人々をそしりました。偽りを語ることを自分たちの舌に教えました。イスラエルは、なぜこのようになったのでしょうか。それは、主の定めを知らなかったからです(8:7)。御言葉を預けられた書記たちが教えず、預言者から祭司に至るまでが、みな偽りを行ったからです(10)。彼らは霊的指導者として、人々に御言葉を教えて主に帰るように教えなければならなかったのに、そうしなかったため、みな滅びるようになりました。

第二に、彼らが受ける凄惨な裁きを知っていたからです。神様は彼らを滅ぼされます。バビロンの馬の鼻息が、ついに北の国境地帯であるダンから聞こえてきました。まじないの効かないコブラとまむしが容赦なく彼らを噛むでしょう。これらを通して、民は自分たちが主に罪を犯したことを悟るようになりますが、真実に悔い改めません。神様の裁きとともに彼らが受ける苦しみを聞いたとき、エレミヤには悲しみと不安が押し寄せました。胸が痛み、「私の心は弱り果てている。」(18)と嘆きました。今、イスラエルの救いの時は過ぎ、裁きだけが残りました。癒しを受ける機会も失いました。ギルアデは乳香の産地として有名で、当時、乳香は病気の治療薬でした。薬もあり、医者もいるにもかかわらず、「なぜ、娘である私の民の傷は癒えなかったのか。」とエレミヤは嘆きました。殺される人々を考えるとき、彼の目は涙の泉となりました。イエス様も、悔い改めないエルサレムを見て泣かれました。私たちも、悔い改めないこの時代と羊たちを見て泣くべきです。罪によって裁かれる彼らを見て、砕かれた心で泣いて福音によって癒されなければなりません。



祈り:主よ、御言葉を捨て、偽りに執着する者たちを考える時、ひどく心が痛みます。彼らが悔い改め、主に立ち返るように助けてください。

一言:心を痛める牧者の心情


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