聖書別日ごとの糧   >>   エレミヤ書[2023]

2023年 10月 31日 (火)

エレミヤ書15:1-21(20)
堅固な青銅の城壁とする

 エレミヤは当時の偽預言者たちとは違いました。偽りの平安を約束した彼らとは違って、主の御言葉をそのまま伝えました。イスラエルの死に定められた者は死に、剣に定められた者は剣に、ききんに定められた者はききんに、捕囚に定められた者は捕囚にされるという裁きのメッセージをあるがままに伝えました(2)。裁きのメッセージは苦いものですが、受け入れると蜜よりも甘い命の御言葉になります。悔い改めと救いに至らせる御言葉なのです。しかし、民たちはこれを受け入れず、むしろエレミヤをのろいました。エレミヤは望んでいない争いをし、彼らと口論することになりました(10)。彼は寂しく一人すわっています(17)。また、エレミヤは追われ、そしりを受け、痛みはいつまでも続き、打ち傷は治らず、恐れが生じました(18)。

そんなエレミヤに、主は何を約束してくださいましたか。「堅固な青銅の城壁とする」(20)と仰せられました。民たちはエレミヤと戦っても、勝てません。主がエレミヤとともにおられ、エレミヤを救い、助け出してくださるからです。主の御言葉をまっすぐに伝えると、迫害を受けるときがあります。嫌われ、疎外されるときもあるでしょう。しかし、主は御言葉のしもべたちを見守ってくださいます。迫害の中でも倒れないようにしてくださいます。最後まで御言葉の御わざに仕えるように助けてくださいます。主は私たち一人ひとりを、御言葉のしもべ、聖書先生として立ててくださいました。栄光のあることですが、苦しみもついてきます。特に、妥協せず、御言葉のままに真っ直ぐに伝えるとき、その苦難はより大きいです。しかし、主が私たちとともにいてくださいます。私たちを堅固な青銅の城壁としてくださいます。この主を信じるとき、どんな苦難をも乗り越え、主の御言葉を宣べ伝える使命を果たすことができます。



祈り:主よ、御言葉を受け入れない世界に対して、あなたは私を、御言葉を宣べ伝える者として召して下さいました。私が御言葉を伝えることができるように、私とともにし私を強めてください。

一言:わたしが救い、助け出す


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