聖書別日ごとの糧   >>   エレミヤ書[2024]

2024年 04月 18日 (木)

エレミヤ書41:1-18(18)
再び混乱の中で

 ゲダルヤはイシュマエルの剣によって死にました。イシュマエルは、ゲダルヤと共にいたユダの人々とバビロンの戦士たちまでも殺しました。そして、このことが人々に知られないように隠しました。その時、神様にささげ物をするために、八十人の者が主の宮に行こうとしていました。イシュマエルは泣きながら、彼らを向かえ、ゲダルヤに導くかのように誘導しました。そして、ささげ物をするために来た八十人を殺し、謀反を隠しました。イシュマエルはアンモンの命を受け、このようなことを行ないました(10)。イシュマエルから悪魔の顔がうかがえます。悲しむ人(5)には、泣き顔で近づいて来ます。しかし、その泣き顔は偽りです。痛む人には、患っている顔で、喜ぶ人には、笑顔で近寄って来ますが、「泣き」と「笑い」の裏には、悪が隠されています。野心、欲望のために、悪をためらいません。目的を達成するためには、冷淡に翻ります。このような者によって、ユダは再び戦場に変わりました。残ったユダの人々までバビロンの手によって、完全に滅びる危険にさらされました。

 ヨハナンはイシュマエルに捕まった人々を救い出しました。しかし彼は、バビロンの報復を恐れ、エジプトに逃れようとしました。ゲダルヤは死に、ゲダルヤを殺したイシュマエルはアンモンに逃れ、イシュマエルを打ったヨハナンは打つ手もなく、あわてふためきました。こうしてユダの地は、再び恐れと混乱の中に陥りました。悪がある所には、平和がありません。ただ、だまし、殺すことだけで、それによって、恐れ、逃げていく姿だけが見えてきます。



祈り:主よ、悪がはびこるこの世を生きる私たちを守り、混乱に陥らないように助けてください。

一言:悪を警戒する


<<(1)    前のページ(1)    2    次のページ(3)    (11)>>

聖書別日ごとの糧