聖書別日ごとの糧   >>   エレミヤ書[2024]

2024年 04月 28日 (日)

エレミヤ書51:1-32(17)
偶像は偽り

 神様は他国人をバビロンに送ってその国を滅ぼします。彼らはバビロンの若い男を惜しむことなく、その全軍を滅ぼします。バビロンは罪と悪に満ちた世を裁くための道具に過ぎませんでした。バビロンは、罪と悪がみなぎっているすべての国々を酔わせるための、神様の御手のうちにある金の杯です(7)。国々はその金の杯のぶどう酒を飲んで酔いしれました。神様はバビロンを、国々を裁く鉄槌として用いられました。ところが、時が来ると、神様は他国人、すなわち、メディアを鉄槌にしてバビロンを罰せられます。これはバビロンの罪と悪に対する神様の裁きです。彼らは与えられた力を謙遜に行使するべきでしたが、実際は、国々とイスラエルを無残にも踏みにじりました。彼らはエルサレムの主の宮を破壊しました。バビロンは、あたかも彼らの偶像が神様に勝ったかのように思いました。神様は御力をもって天と地を造られた創造主です。神様はご自身が創造された世を司るお方です。しかし、人間は愚かで無知なため、自ら作り上げた偶像を神とし拝みます。神様はバビロンの刑罰の日に、彼らが拝んで拠り頼んでいた偶像も共に滅ぼされます。偶像崇拝の罪のため、イスラエルも滅び、バビロンも滅びます。彼らが神様よりも大切にしていたものは、偶像です。まるで神様のように思い、頼っているものが偶像です。私たちは偶像を拝むことを遠ざけて、天と地を創造し、御心のままに治めておられる神様にのみ頼って生きるべきです。



祈り:主よ、私の内に主よりも恐れ、大事にしている偶像をつくってしまっていないでしょうか。もしあるのなら、悔い改めたいです。助けて下さい。偶像に振り回される偽りの人生ではなく、主に治められる、まことの人生を歩みたいです。

一言:主だけがまことの生ける神



2024年 04月 29日 (月)

エレミヤ書51:33-64(36)
御民の訴えを聞いてくださる神様

 イスラエルの民はバビロンにひどく虐げられます。バビロンの王ネブカドネツァルは、竜が獲物を飲み込むようにエルサレムを飲み込んでしまいます。彼はエルサレムの良いものを食い尽くし、からの器にしてしまいます。イスラエルの民はそれに耐えきれず、神様にバビロンの暴虐を告発し、報復してくださるように訴えます。神様はご自分の民の訴えを聞いて、彼らのために報復してくださいます。バビロンがメディアに滅ぼされるのは、彼らの罪に対する神様の御怒りです。神様の御怒りが下されたバビロンは石くれの山となり、荒野の獣の住みかとなります。バビロンは国々の間であざけりと嘆きとなります。

一方で、バビロンの滅亡はイスラエルの民の訴えに対する神様の答えです。時々、神様はご自分の民の訴えに沈黙を貫いておられるのではないかと思われる時があります。それで、不信仰と絶望に陥ります。しかし、神様は必ずご自分の民の祈りを聞いてくださいます。そして、裁きの時、御民を救い出してくださいます。ですから、イスラエルの民はどう生きるべきでしょうか。バビロンの華やかさに萎縮したりバビロンの文化に流されたりしてはいけません。なぜなら、バビロンは神様に罰せられ、荒れ果てた砂漠のようになるからです。

今の時代は、自分の利得をむさぼったバビロン、神様の代りに偶像を拝んだバビロンと似ています。時が来ると、この世は神様の正しい裁きを受けることになります。そして、神様は御民を、滅び行くこの世から救い出してくださいます。そういうわけで、私たちの心は弱ってはいけません。聞こえて来る戦争のうわさなどを恐れてはいけません。神様はご自分の民の訴えを聞いて救ってくださるからです。



祈り:主よ、私たちの訴えを聞いて救って下さることを感謝いたします。あなたに訴えずに一人で弱っていたことを悔い改めます。何も思い煩わないで、あらゆる場合にあなたに頼って祈ります。

一言:聞いて救ってくださる


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