聖書別日ごとの糧   >>   哀歌[2012]

2012年 06月 19日 (火)

哀歌1:1-22
涙は頬を伝っている

 哀歌はエルサレムの滅亡を悲しむ詩です。エルサレムはユダの首都として、住む民たちが多くいました。また、国々の中で大きく、女王のようでした。しかし今はやもめのようになり、貢物をする悲しい身の上となりました。彼らは多くの苦しみを受けた後、捕虜として連れて行かれました。異邦の地に住み、平安を得ることができませんでした。シオンの道は喪に服し、その門は荒れ果て、おとめシオンの栄光は去って行きました。聖所は異邦人たちによって踏みにじられ、民たちは飢え渇いていました。イスラエルがこのようになったのは、神様が彼らの罪を懲らしめられたからです。このようなイスラエルを見て、エレミヤは夜通し泣きました。彼らを、「私の若い男たち」(15)、「私の若い女たち、若い男たち」(18)、「愛する者」(19)と呼び、目から涙が水のように流れ出ました。しかし彼は神様を恨みませんでした。「主は正義を行なわれる。しかし、私は主の命令に逆らった。」と言って悔い改めました。彼は民の罪を自分の罪として受け入れ、悲しみました。
 エレミヤが受けた悲しみと苦しみを慰める者は誰もいませんでした。しかし彼は絶望しませんでした。彼は「主よ。私の悩みを顧みてください。」と祈りました。そして「主がこのようにされたことを喜びます。」と言って、民の罪をとがめられる神様を喜びました。彼の涙は、民の悔い改めのための、涙でした。彼の愛は霊的な愛でした。

祈り:主よ!私がエレミヤのように牧者の心情をくださり、涙を流しながら祈る者になるように、助けてください。

一言:私の目から涙が水のように流れる


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