聖書別日ごとの糧   >>   ホセア書[2019]

2019年 06月 13日 (木)

ホセア書1:1-2:2:1(1:2)
淫行の民を愛する神様

 ホセアは、紀元前8世紀に活動した北イスラエルの預言者です。彼はユダのイザヤ、ミカと同時代の預言者でした。当時、南ユダの王は、ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤで、北イスラエルの王は、ヤロブアムでした。ホセアは、ヤロブアムの治世に預言者として召され、北イスラエルが滅亡する時まで活動しました。ヤロブアムの時代、北イスラエルは政治的、経済的には盛んになりましたが、霊的には腐敗した悪い時代となりました。主は偶像と強国を慕うイスラエルを、姦淫の女にたとえて悔い改めるように促しました。ところが、主はこのメッセージを伝えるホセアに姦淫の女をめとり、姦淫の子を産みなさいと理解しがたい命令を下されます。これは、預言者が自分自身の生活を通して神様の御心を伝えることを意味します。ホセアはゴメルをめとり、子供の名前をイズレエルと名付けました。その意味は、「神様が散らかされる」という意味です。かつて、エフーが、イズレエルの谷でアハブの家を滅ぼし、金の牛を崇拝しましたが、神様はイズレエルの血をエフーの家に報われます。そんな神様のさばきの象徴として、イズレエルと名付けられました。
 次に生まれたのは女の子でしたが、「恵みを受けない」という意味のロ・ルハマと名付けました。これは、神様がもう二度とイスラエルの家を愛することはなく、赦さないことを意味します。三番目の子はロ・アミと名付けましたが、「わたしの民ではない」という意味です。これは、イスラエル人をわたしの民にしないという神様の怒りを表しています。神様は姦淫の女となったイスラエルに対して怒られ、裁きのメッセージを伝えましたが、彼らに対する望みと愛を諦めまた訳ではありませんでした。10節では、救いのメッセージを伝えます。イスラエル人の数は、海の砂のようになり、量ることも数えることもできなくなります。彼らは、「あなたがたは私の民ではない」と言われた所で、「あなたがたは生ける神の子らだ」と言われるようになります。神様は罪を犯して姦淫の女のようになったイスラエルを、再びご自分の民にしようとされます。裁きは神様の願われることではありません。哀れみと赦し、愛と望み、これこそが、ご自分の民に向けられた神様の御心です。


適用:ご自分の民に向けた神様の御心は何でしょうか

一言:あなたがたは生ける神の子らだ


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