聖書別日ごとの糧   >>   アモス書[2019]

2019年 08月 16日 (金)

アモス書1:1-2:3(1:3)
周辺諸国のそむきの罪のために

 アモスは、祭司であったエレミヤ、エゼキエルとは違い、牧者をしていた預言者です。彼は神様に召されて南ユダを離れ、北イスラエルで主の御業に仕えました。当時のイスラエルは最高の繁栄を謳歌していましたが、霊的には堕落した最悪な状態になっていました。成功と繁栄は、時には霊的危機に陥らせることがあります。公義と正義が踏みにじられたイスラエルは、偶像崇拝の罪によって腐敗が深く進行していました。神様は、こんな北イスラエルに、大地震によって刑罰を与えられます。この地震の2年前に、主はアモスを召されました。神様は、アモスを遣わして悔い改めを促されました。
 神様は、イスラエルに裁きを告げる前に、まず周辺諸国に対して裁きを告げられます。ダマスコを含む6つの国に対して、その刑罰を取り消さないと警告されます。それは、彼らの三つのそむきの罪、四つのそむきの罪のためです。ここで、三つ、四つの罪とは、個数ではなく、長期に渡ってその罪が満ち満ちて頂点にまで達している、という意味です。彼らの罪は、弱さのせいで時折倒れる罪ではなく、習慣化してしまった罪のことです。ダマスコはギルアデを攻めて残酷に踏みにじりました。ガザは町々を略奪して、すべての者を捕囚の民として捕らえ移し、エドムに引き渡しました。アモンはギルアデを攻めて、妊婦たちを切り裂く残虐な行為をしました。こういった周辺諸国に対する裁きは、北イスラエルにとって強力な警告となります。神様は、罪と悪が満ち満ちて習慣的に罪を犯す人に対して、必ず裁きの手を下されます。異邦の国々が公義によってさばかれるとしたら、特別な恵みを受けた神様の民に罪が満ち満ちるなら、なおさらのことです。


適用:悔い改めないで罪をみっちり積み重ねるとどうなるでしょう

一言:わたしはその刑罰を取り消さない


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