聖書別日ごとの糧   >>   アモス書[2019]

2019年 08月 22日 (木)

アモス書6:1-14(1)
ああ。最高の首長たち

 イスラエルはなぜ滅亡したのでしょうか。アモスは指導者たちの罪を指摘します。シオンで安らかに住んでいる者、サマリヤの山に信頼している者とは、イスラエルの指導者たちのことを言っています。彼らの暮らしぶりはどうでしたか。象牙の寝台に横たわり、子羊と子牛を取って食べていました。十弦の琴の音に合わせて即興の歌を作り、ダビデをまねて新しい楽器を考え出しましたが、それはダビデの心とは違っていました。彼らは自分が楽しむために鉢から酒を飲み、最上の香油を身に塗りました。贅を極めていましたが、困窮している民のことは眼中にありませんでした。
 彼らの行いは実に悪に満ちていました。馬が岩の上を走り、牛で海を耕すように、あってはならないことをやっていました。すなわち、彼らは公義を毒に変え、正義の実を苦よもぎに変えました。指導者たちの不正と貪欲のため、民たちはどれだけ苦しんでいたでしょうか。けれども、彼らはつまらないもので喜び、自分たちの力で勝ち取ったのだと自慢げに言いました。果たして自分の努力によって成功したのでしょうか。違います。神様の恵みによるものです。神様が彼らを憐れんでくださらなかったら、彼らは富むことも指導者になることもないのです。ですから、彼らはどうするべきでしたか。神様の恵みと知り、へりくだって仕える者にならなければなりませんでした。神様から与えられたものを感謝して、困窮している民を助けなければなりません。しかし、彼らはそうしないで、自分のために快楽を楽しみました。そんな彼らの終わり方は、悲惨です。神様は彼らの誇りを憎んで、すべての者を敵に引き渡して死なせると言われます(10)。


適用:高慢な指導者を待っているのは何ですか

一言:災いが来る


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