聖書別日ごとの糧   >>   アモス書[2019]

2019年 08月 25日 (日)

アモス書8:1-14(11)
主のことばを聞くことのききんである

 神様はアモスに一かごの夏の果物の幻を見せてくださいました。これは経済的な繁栄の絶頂期にあるイスラエルを表しています。そして、神様は言われます。「イスラエルに終わりが来た。」アモスは、その日に下る神様の裁きを宣告しました。イスラエルは、その後わずか30年も経たぬうちに滅亡するようになりました。滅亡の理由は、主の民として終わりに備える生活をしなかったことです。彼らは貧しい者と弱い者を踏みつけ、自分の利益のために利用しました。お金をもっと稼ぎたい一心で、新月の祭りと安息日が早く終わってほしいと思いました。彼らは貪欲で、欺きと搾取を行っていました。預言者たちが語り続けてきた公義と正義、憐れむべき貧しい人たちから目を背けました。貧しい者たちが置き去りにされ、富が彼らに流れて行かない不義と不正の社会は滅びるようになります。また、イスラエルの滅亡の理由は偶像崇拝にあります(14)。その終わりは苦い日のようです。
 北イスラエル滅亡の決定的原因は、御言葉の飢饉にあります。神様の御言葉が与えられれば、人は生きることができます。ところが、彼らは罪の中にあっても悔い改めることをせず、御言葉を拒みつづけました。とうとう彼らは主の御言葉を聞く耳を失うようになりました。そして、イスラエルには預言者がいなくなりました。イエス様が来られるまで700年間、主の御言葉はありませんでした。終わりの日に主の御言葉を探し求めて国中を回っても、主の預言者はいませんでした。御言葉を聞くことができないので美しい若い女も、若い男も渇きのために衰え果てます。神様の御言葉を受けることができなくなったことは、死を意味します。サウルは、なぜ悲惨な最期を遂げるしかなかったのでしょうか。主が夢によっても、ウリムによっても、預言者によっても答えてくださらなかったからです。彼は、敵が攻めて来た時、霊媒をする女の所に行って占ってもらうほど堕落していました。ユダにおいては、神様はエレミヤ、イザヤ、エゼキエル、ダニエルのような預言者を通して御言葉を与えてくださいました。御言葉こそビジョンであり、生きる道です。繁栄の絶頂期にあっても誇り高ぶらずに、持っているものを分け与え、さらにへりくだって主に依り頼む人に、神様は御言葉を与えてくださいます。


適用:好調期には何をするべきですか

一言:主を畏れ、困窮している人に手を差し伸べよう


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