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2020年 05月 28日 (木)

ゼカリヤ書11:1-17(10)
真の牧者を拒めば

「杉の木」は、レバノンの美しさと栄光を現し、「もみの木」と「樫の木」は各地域を代表する木々です。これらは、神様が立てられた牧者たちを排斥した傲慢なイスラエルの指導者たちを指します。嘆く「牧者たち」も、「若い獅子」も、イスラエルの指導者たちを指します。彼らは神様の羊の群れを養わず、自らを尊び、誇りました。「ほふるための羊」とは、神の民を指しています。指導者たちは、ほふるための羊の群れを売って、自分たちを富ませました。イスラエルの民は、指導者たちの罪の影響を受けて、敵の手に渡されてしまいました。神様は、そんなかわいそうな羊の群れのために、真の牧者を許して下さいます(7)。彼は、二本の杖を取り、一つは「慈愛」、一つは「結合」と名づけました。彼は羊たちが神様の慈愛のもとで、神様と結合し、また互いに結合するように助けます。彼は牧者の職務を忠実に担わない三人の牧者を消し去りました。それは、彼も彼らに我慢できず、彼らも彼を嫌がったからでした。彼らは「あなたがたが良いと思うなら、私に賃金を払いなさい。もしそうでないなら、やめなさい」という、牧者の要請に対して、銀三十シェケルを量って与えました。銀三十シェケルは、殺された奴隷の身代金(出エジプト21:32)でしたが、いかに真の牧者をつまらない存在とし、蔑んでいたのかを表しています。それで、神様は「慈愛」と「結合」の杖を折ってしまわれました。真の牧者を拒んだ彼らは、悪い牧者の下で神様の懲らしめを受けます。
 イエス様は、神様が私達に許して下さった真の牧者です。イエス様は私達に、悔い改めて福音を信じなさいと言われました(マルコ1:15)。しかし人々は彼を排斥し、つまらない存在として扱いました。彼を罪人の中の一人として扱い、十字架に付けました。真の牧者イエス様を拒んでその統治を嫌がる人は、悪い牧者の下で苦しめられるようになります。しかし悔い改めて真の牧者であるイエス様を、救い主、王として受け入れる者は、救いと平和を頂きます。

適用:神様が立てられた真の牧者を拒めばどのようになりますか

一言:懲らしめられる


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