聖書別日ごとの糧   >>   マルコ[2022]

2022年 05月 25日 (水)

マルコの福音書14:1-9(6)
わたしのために、良いことをしてくれたのです

 イエス様がベタニアで、ツァラアトに侵された人シモンの家におられたときのことです。シモンは癒しを受けた恵みに感謝して、イエス様と弟子を招き、食事を振る舞っていたようです。ある女の人が、純粋で非常に高価なナルド油の入った小さな壺を持って来て、その壺を割り、イエス様の頭に注ぎました。5節を見ると、その香油は300デナリの価値があり、それは労働者の年収に相当する大金でした。女の人がこのように高価な香油をイエス様の頭に注いだのは、イエス様から受けた恵みと愛に感謝する気持ちだったのでしょう。しかし、何人かの者は憤慨しました。貧しい人たちに施しができたのにと、この女性を責めたのです。

 しかし、彼女のしたことはイエス様のために良いことをしたのだと、イエス様は仰せられました。貧しい人々は、いつもあなたがたと一緒にいて、いつでも彼らに良いことをしてあげられます。しかし、イエス様はいつも一緒におられるわけではないと話されました。イエス様は彼女の行動を、埋葬に備えたものとして受け止められました。また、世界中どこでも、福音が宣べ伝えられるところでは、この人がしたことも、この人の記念として語られると仰せられました。

 私たちの主に対する献身も、人々はこの女性と同じように無駄なことだと考えるでしょう。しかし、イエス様は私たちがささげた献身の全てを受け取ってくださるだけではなく、私たちの献身を永遠に記念としてくださいます。イエス様のための献身は決して無駄なことではないのです。



適用:献身を無駄なものと考えていませんか

一言:献身はよいことです


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