聖書別日ごとの糧   >>   ルカ[2020]

2020年 05月 04日 (月)

ルカの福音書12:1-12(5)
恐れなければならない方

 偽善は、なぜ生じるのでしょうか。イエス様は、人に対する恐れが原因であるとされました(4)。弟子たちの心にも、恐れがありました。宗教指導者たちを恐れていました。恐れて、権威ある人たちの顔色ばかりを窺う生き方をするなら、私たちも、本来の自分でない嘘の自分を演じる偽善者となるのです。しかし、本当に恐れるべき方は、人をゲヘナに投げ込む権威を持っておられる神様だけです。神様を恐れるときに、初めて人に対する恐れを克服することができます。神様は弟子たちの髪の毛までも数えられるお方なのです。神様は弟子たちを大事に思われ、またいつも覚えておられます。どんな迫害の中でも、言うべきことはその時に、聖霊が教えてくださるのです。
 神様を恐れ敬い、神様がいつも自分を覚えてくださっていることに気づいたときに、すべての恐れを乗り越えることができます。この神様の前で生きるとき、宗教指導者たちのように偽善に陥ることを避けることができるのです。

適用:人を恐れていますか

一言:神様をおそれなさい



2020年 05月 05日 (火)

ルカの福音書12:13-21(15)
貪欲を警戒しなさい

 イエス様はまた、貪欲なまま生きてゆく人が、どれほどの愚か者であるかを、たとえで話されました。ある金持ちがいました。彼は多くの財産があれば楽に生きられると思いました。しかし、神様は彼のたましいを今夜、彼から取りさると言われました。彼が愚かなのは、自分の命がいつどうなるかも分からないまま、自分のために蓄えたところにあります。自分のために蓄えても、神様の前で富まない者は、誰でも彼と同様です。私たちの命は、財産が多くあるところにあるのではなく、神様の前で富むところにあります。私たちの財貨を天の御国に積んでおいて、隣人に仕える生活をする時に、神様が与えてくださる命を豊かに味わうことができます。

適用:命が所有の豊かさにあると思いますか

一言:愚かな者よ



2020年 05月 06日 (水)

ルカの福音書12:22-34(31)
神の国を求めなさい

 イエス様は弟子たちに、「何はともあれ、あなたがたは、神の国を求めなさい。」と命令されました。そうすれば、これらの物は、それに加えて与えられると約束されました。ここで「神の国」とは、神様の統治を指します。「求める」というのは、一生懸命に捜すことです。まるで宝物を探すかのように神様の統治を捜し、そして、神様の国を現す生活をしなさい、と言っている御言葉です。神の国を一生懸命に捜し求める人は、心配にとらわれず、自分の必要を満たしてくださる神様を体験します。

適用:神の国を求めているでしょうか

一言:そうすればこれらの物は加えられます



2020年 05月 07日 (木)

ルカの福音書12:35-48(42)
忠実な思慮深い管理人

 次のたとえ話では、しもべたちの上に立つ管理人について話されました。教会の信徒たちを任された指導者たちのあるべき態度についてです。忠実な思慮深い管理人になるようにと言われました。管理人は、主人から、その家のしもべたちを任され、食事時には食べ物を与えます。主人が帰って来た時に、忠実にそのようにしているのを見られたのなら、主人は、全財産を彼に任せるようになります。ところが、もし、そのしもべが「主人の帰りはまだだ。」と心の中で思い、下男や下女を打ちたたき、食べたり飲んだり、酒に酔ったりし始めるなら、主人が帰って来て、彼を厳しく罰し、不忠実な者どもと同じ目に合わせます。主人の心を知りながら、その思い通りに働かなかったしもべは、ひどく罰せられます。管理人に求められるのは、しもべたちに対して忠実で思慮深く(42)あることです。

適用:どんな態度で信仰生活をしていますか

一言:期待し、忠実に、思慮深く



2020年 05月 08日 (金)

ルカの福音書12:49-59(56)
何が正しいか

 イエス様は、この地に平和を与えるために来たのではありません。むしろ分裂を起こすために来られたのです。暗やみに包まれたこの地の中に福音が伝えられると、分裂と葛藤が巻き起こり始めます。光とやみが衝突し、真理と偽りが対立します。神の国とこの世の国がぶつかり合うようになり、さらに、愛しあっているはずの家族の間でさえも、関係が崩れてお互いに対抗して分かれるようになります。
 当時の宗教指導者たちは、西に雲が起こるのを見るとすぐに、「にわか雨が来るぞ」と言い、また南風が吹きだすと、「暑い日になるぞ」と予測しました。このように彼らは地や空の現象をよく見分けることができました。しかし、彼らは、今のこの時代を見分けすることはできなかったのです。彼らは自ら進んで、何が正しいかを判断しようとせず、欲のままに生きようと、故意に真理を拒み、メシヤに背きました。真理の側に立とうとする決断をしなかったのです。このような偽善者たちが受けるさばきは、何でしょうか。彼らは裁判官のもとに引っ張って行かれ、牢に投げ込まれてしまいます。その時は、彼らは厳しいさばきを受けるようになるでしょう。

適用:天と地の現象だけを見分けていますか

一言:自分から進んで、何が正しいかを判断


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