Ⅰ．羊の名前を呼ぶ牧者(1-3)
当時の宗教指導者達は、真理を退け、羊の群れには権威主義で治めようとしました。彼らは盗人であり、強盗です。彼らは羊の囲いを乗り越えて、羊を奪う人々でした。
しかし羊の牧者は門から入って行きます。門番は門を開き、羊はその声を聞きます。牧者は羊の名前を一つ一つ呼んで導き出します。牧者は羊を群れとして見ません。羊の名前を知っていてそれぞれ人格的に面倒を見ます。牧者と羊との人格的な愛の関係は強いのです。
羊の牧者はイエス様を指します。私達の牧者イエス様は、私達一人一人のことをよく知っておられます。このイエス様の中にいる羊達は幸せです。何も乏しいことはありません(詩23:1)。
Ⅱ．先頭に立って行く牧者(4-6)
羊をみな引き出すと、牧者は先頭に立って行きます。「先頭に立つ」とは、手本を見せることです。牧者は先頭に立って手本を見せた後、導きます。羊達は、このような牧者に安心してこの声を聞いてついて行きます。しかし他人の声は知らないのでついて行きません。逃げてしまいます。
イエス様は全ての面で私達の手本になられます。イエス様はまず手本を見せて下さり、私達を導いて下さいます。

祈り：主よ！迷った羊のような私の牧者になって、私の名前を呼んで下さり感謝します。今、イエス様を牧者として受け入れ、主の後について行きます。

一言：主は私の牧者

Ⅰ．わたしは羊の門です(7-10)
イエス様は羊の門です(7)。イエス様は救いの門です。誰でもイエス様より先に来た者は盗人で強盗です。盗人が来た目的は、殺して滅ぼすことです。しかし誰でも門であるイエス様によって出たり入ったりすれば、救いを得ます。また出入りして草を得ます。イエス様は、羊に命を与え、また豊かに得させようと来られました。誰でも心の門を開いて、イエス様を受け入れれば、新しい命を得、豊かに保つようになります。
Ⅱ．わたしは、良い牧者です(11-21)
雇い人も牧者も、羊を飼う人です。彼らはよく区別することはできませんが、狼に会うと羊を捨てて逃げてしまいます。これは自分の羊ではないからであり、羊よりも報酬をもっと愛するからです。しかし良い牧者はそうではありません。命を捨ててまでも、狼と戦い羊を守ります。これは羊を愛するからです。
イエス様はご自分を指して良い牧者だと言われました(11,14)。イエス様は罪と死の勢力の下で苦しんでいる羊達のために十字架につけられて死なれました。イエス様は命を捨ててまでも私を愛されました(Ⅰﾖﾊ3:15)。イエス様がこのようにされるのは、神様の御旨を知り、自ら行われるのです(18)。

祈り：主よ！命を捨ててまでも、私を愛して下さった大きな愛を賛美します。私が毎日良い牧者イエス様と交わり、命の草を得ます。

一言：良い牧者は

Ⅰ．わたしと父とは一つです(22-30)
イエス様は、父なる神様の御名で行なうことがキリストである証拠だ、と言われました。それにも関わらず、人々は証拠を見ても、イエス様を認めませんでした。しかしイエス様の羊はイエス様の声をよく聞いてついて行きます。イエス様はご自分について行く羊達に永遠のいのちをプレゼントされました。また、羊達のいのちを最後まで守ってくださいます。なぜなら誰も彼らを父なる神様の手から奪うことができないからです。神様は全てのものよりも大きな方です。イエス様と父なる神様は一つです(30)。
Ⅱ．わたしは神の子です(31-39)
イエス様が、わたしと父とは一つです、と言うとユダヤ人達は石を取って、打ち殺そうとしました。これは、神聖冒涜罪の罪を犯したと考えたからです(33，ﾚﾋﾞ24:15,40)。しかしイエス様は聖書の御言葉に基づいて(15)、神様の子どもだと主張することは少しも違法行為ではないと証しされました。また、イエス様が自ら父が行なうことを行われることで、父がイエス様の中に、イエス様が父の中におられることを証しされました。
しかしユダヤ人達は信じませんでした(34)。ユダヤ人達の不信仰は無知だからではなく、故意的なものです。このような人々はただかたくなな心と悔い改めない心によって怒りの日に、臨む怒りを重ねているだけです(ﾛﾏ2:5)。

祈り：主よ！愚かな私に主の声を聞かせ、主に従わせて下さったことを感謝します。私が御言葉を聞き、従い、永遠のいのちを得ようとします。

一言：聖書はすなわち神様の御言葉