聖書別日ごとの糧   >>   ヨハネ[2004]

2004年 05月 31日 (月)

ヨハネノ福音書19:1-6
死刑宣告を言い渡されたイエス様

Ⅰ.死刑判決を下したピラト(1-7,12-16)
ピラトは、群衆の要求でイエス様を連れて来て、むち打ちました。しかし彼はイエス様の無罪を認めました。祭司長達や役人達が十字架につけろと叫んでも、「私はこの人には罪を認めません。」と答えました。イエス様が神の子であると聞いてからは、さらに恐れました。
その時、群衆は、イエス様を釈放すれば、カイザルにそむくのです、と脅迫しました。すると、ピラトはどうすることもできず、イエス様を十字架につけるために引き渡しました。自分の将来がひどく心配になったからです。彼は神様を恐れる信仰がなかったので、真理より実利を選択しました。
Ⅱ.死刑判決を受けたイエス様(8-11)
ピラトはイエス様に対して恐れを感じました(8)。また、イエス様が自分の質問に答えないことで、自尊心が傷つきました(9)。それで彼は自分の権力をさらけ出してイエス様を屈服させようとしました。しかしイエス様はピラトの権力によって死ぬのではなく、上にいる神様の御旨に従って死ぬことをはっきりと明かされました(11)。イエス様には罪がありません。ただ私達のための和解の供え物として立てようとされる神様の御旨に従おうと、死の道を行かれるのです。

祈り:主よ!私がピラトのように利己的な欲のために実利に従わず、イエス様のように真理に従うことができるように助けてください。

一言:弱い者、その名はピラト



2004年 06月 01日 (火)

ヨハネノ福音書19:17-30
完了した

Ⅰ.ユダヤの王ナザレ人イエス(17-22)
 イエス様が十字架につけられた時、ピラトは罪状書きにヘブル語、ラテン語、ギリシャ語で「ユダヤの王ナザレ人イエス」と書きました。ユダヤ人達は、「彼はユダヤ人の王と自称した、と書いてくれ」と抗議しましたが、ピラトは「私の書いたことは私が書いたのです。」と彼らの言葉を退けました。
 ユダヤ人達はイエス様を王として受け入れることを拒んで殺してしまいました。しかし、神様はユダヤ人ではないピラトを通して、イエス様がユダヤ人の王であることを証しされました。イエス様は非力にも十字架につけられてしまいました。しかし、十字架につけられることで、御自分が全人類を救う救いの王であり、万物の王であることを現わされました。
Ⅱ.完了されたイエス様(23-30)
 兵士達は十字架の下でイエス様の服をめぐってくじを引きました。十字架のそばではマリヤがイエス様の苦しみを見守っていました。イエス様は弟子に母マリヤのことを頼みました。
 イエス様は最後の苦しみの瞬間にも聖書の御言葉を成就しようと、「わたしは渇く。」と言われました(28)。そして酸いぶどう酒を受けられた後、「完了した」と言い、頭をたれて霊をお渡しになりました。イエス様は御自分の死を通して、全人類を救おうとされる神様の御旨を完了されたのです。

祈り:主よ!私の罪による羞恥と罪の苦しみを受けられた主の大きな愛を賛美します。

一言:完了した


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