聖書別日ごとの糧   >>   コリント人Ⅰ[2006]

2006年 09月 15日 (金)

Ⅰコリント7:1-9
結婚についての勧め


Ⅰ.結婚しなさい(1-5)

 当時、コリント教会は夫婦生活を不品行だといって結婚せずに独身で過ごしたり、夫婦生活を避ける人々がいました。しかし結婚は神様が創設された制度として、神様は「男はその父母を離れ、妻と結び合い、ふたりは一体となるのである。」と言われました(創2:24)。結婚は神聖なものであり、また夫婦間の性生活も神聖なものです。それでパウロは、男はそれぞれ自分の妻を持ち、女もそれぞれ自分の夫を持ち、夫は自分の妻に対して義務を果たし、同様に妻も自分の夫に対して義務を果たすように勧めました。夫婦が祈りに専念するために、合意の上でしばらく離れることはかまいませんが、またいっしょにならなければなりません。そうすると、サタンの誘惑にかからなくなります。

Ⅱ.結婚してはならない(6-9)

 パウロは、神様から特別な賜物を受けたのであるなら、自分のように独身で過ごすことを勧めています。しかしこれは決して命令ではありません。それぞれ神様から受けた賜物によって、結婚をしたり、結婚をしなかったりするのです。パウロはまた、まだ結婚をしていない人ややもめは独身でいるように勧めます。しかし情欲を自制することができなければ、結婚しなければなりません。情の燃えるよりは、結婚するほうがよいからです。


祈り:主よ!婚姻制度を創設してくださり感謝します。私たちの間で、信仰の家庭を多く立ててくださるように祈ります。

一言:神様から受けた賜物に従って



2006年 09月 16日 (土)

Ⅰコリント7:10-24
お召しになったときのままの状態で


Ⅰ.別れてはいけません(10-16)

 結婚は、神様がみずから結び合わせてくださったものなので、人が離すことができません。すでに結婚した人は絶対に離婚してはいけません。妻は夫から離れてはならず、夫は妻を捨ててはいけません。それは信仰のない妻や夫に対しても同じことです。彼らが一緒に生活することを願うのなら、離婚してはいけません。信者でない夫が妻によって、あるいは信者でない妻が夫によって、聖められることもあるからです。しかし信者でない者が離れていくのを願うのなら、離れなければなりません。信者たちはこのようなことに縛られる必要がありません。しかし信者でない妻や夫が信仰を持つように、救いを受けるように、最善を尽くさなければなりません(16)。

Ⅱ.お召しになったときのままの状態で(17-24)

 神様を信じる者は、神様がお召しになった時の状態と現状のまま、神様に忠実でなければなりません。奴隷の状態で召されたのであれば、奴隷として主に忠実であればいいのです。自由の身になればなおさら良いのですが、自分が自由の身ではなく奴隷なので神様に忠実にできないと考える必要がありません。主に召された者はすでに奴隷ではなく自由の身です。また自由の身だといっても、主に召されたのであれば、キリストの奴隷です。同じように私たちみなが牧師や伝道師になる必要がありません。私たちがどんなかたちで召されたのであれ、その状態のまま忠実になれば良いのです。


祈り:主よ!私がどんな状態であっても、主から召されたときのままの状態にとどまり、神様に栄光をささげるように祈ります。

一言:召されたときの状態にとどまっていなさい



2006年 09月 17日 (日)

Ⅰコリント7:25-40
ひたすら主に奉仕せよ


Ⅰ.この世の有様は過ぎ去るからです(25-31)

 パウロは、「処女や若者が結婚することは罪にはならないが、差し迫った患難を考えれば、結婚せずにそのままの状態にとどまるのがよい」と言います。処女や若者だけではありません。最後の日が近づいて来たことで、妻のある者は妻のない者のように、泣く者は泣かない者のように、喜ぶ者は喜ばない者のように行なわなければなりません。物を売買する者は売買する通りの利益を得ようとしてはならず、豊かだからといってそれをみな用いすぎてはいけません。信者たちは世のことに心が奪われてはいけません。この世の有様は過ぎ去るからです(31)。信者はただ永遠の主の御言葉と主から受けた使命に最も大きく心を使わなければなりません。

Ⅱ.ひたすら主に奉仕しなさい(32-40)

 パウロが独身生活を勧める理由は何でしょうか。人が結婚をすれば、「どうしたら主に喜ばれるか。」と考えるより、「どうしたら夫(妻)に喜ばれるか。」と心が分かれ、心を配るからです。パウロは、できるだけ信者たちが自由の身となり、ひたすら主に奉仕するように勧めています。信者は、主のためなら結婚をしたり、結婚をしなかったりという心の自由を持たなければなりません。もし夫が死んでやもめになれば、主にあって再婚することもいいですが、またそのまま一人でいることも幸いなことです(40)。


祈り:主よ!私が結婚に対して自由な心を持って、まず主を喜ばせる生活をします。

一言:ひたすら主に奉仕せよ


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