聖書別日ごとの糧   >>   コリント人Ⅱ[2006]

2006年 10月 22日 (日)

Ⅱコリント11:1-15
本当の使徒であるパウロ


Ⅰ.知識についてまさるパウロ(1-6)

 パウロは、にせの使徒たちにだまされている聖徒たちの目をさまさせるために、少しばかり愚かなことをして自分を弁護しています(1)。まずパウロは神様の熱心で彼らを愛しました(2a)。また仲人のように彼らをキリストに導くために、彼らをキリストの清純な処女になるように助けました(2b)。たとえ彼が話は巧みでなかったにせよ、知識についてはそうではありませんでした。パウロは、コリントの聖徒たちに、口先だけのにせの教師たちの誘惑に落ちて変質した福音を受け入れ、心が腐敗してはいけないと切に訴えます(4)。

Ⅱ.報酬を受けずに福音を伝えたパウロ(7-15)

 パウロは彼らから報酬を受けずに、彼らに仕えました。これはパウロが使徒としての資格がないからではなく、彼らを高め、自分をしもべのように低くして、彼らに仕えるためでした(7)。また自分も困窮していましたが、兄弟たちに負担をかけさせないようにするためでした(9)。彼は兄弟たちのために自分の権利を放棄した良い牧者でした。彼はイエス・キリストの真理に従って行ない、兄弟たちを愛しました。ところが彼らはにせの使徒たちが「パウロは使徒の資格がないので、報酬を受けない。」と言うと、パウロの伝えた福音から離れて行きました。パウロは、このような彼らを何とかして立ち返らせようと熱心でした。


祈り:主よ!私が接待を受ける権利を主張することより、兄弟たちに負担をかけさせないように注意し、彼らに仕える生活をするように、助けてください。

一言:権利を主張することより、仕える生活



2006年 10月 23日 (月)

Ⅱコリント11:6-33
使徒パウロの誇り


Ⅰ.苦難を誇るパウロ(16-28)

 にせ教師たちのように、自分を人間的に誇るならば、パウロにも誇るべきものはたくさんありました(18,22)。しかしパウロはそれよりも、自分がキリストのために受けた苦難を話すことで、彼が本当のキリストの働き人であることを証ししています。パウロはキリストのために多く牢に入れられ、数多くむち打たれ、伝道旅行の時何度も死に直面し、盗賊やにせ兄弟に出会い苦労もしました。また何度も眠ることができず、飢え渇き、しばしば食べ物もなく、寒さに凍え、裸でいたこともありました。また兄弟たちに対する愛で、いつもすべての教会への心づかいがあり(28)。つまづく兄弟のために心を痛めました。パロはイエス様と兄弟たちのために、誰よりも多くの苦難を担いました。このような彼こそ、本当のキリストの働き人でした。

Ⅱ.自分の弱さを誇ったパウロ(29-33)

 パウロは、自分が何か誇る必要があるなら、自分の弱さを誇ると言いました(30)。自分のようによく話すこともできず、弱い者が用いられることこそ、キリストが自分を使徒として立ててくださった証拠だと言います。パウロはそのように弱い中でも、神様にだけ頼り、力ある業を行ないました。それで彼を通して成される御業は、パウロ個人の能力ではなく、神様の力ある御業です。本当のキリストの働き人は自分を誇ることより、キリストを誇ります。


祈り:主よ!私がパウロのようにキリストと兄弟たちのために多くの苦難を担い、主だけを誇る者になるように助けてください。

一言:使徒の本当のしるしは苦難だ


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