聖書別日ごとの糧   >>   ガラテヤ[2005]

2005年 06月 06日 (月)

ガラテヤ人への手紙1:1-10
別に福音があるのではありません


Ⅰ.パウロの使徒権(1-5)

 パウロはどのように使徒になったのでしょうか(1)。パウロが使徒になったのは人間から出たことではなく、人間の手を通したことでもありません。これはただイエス・キリストと、死者の中からキリストをよみがえらせた生きておられる父なる神様によるものです(1)。パウロは、自分が使徒になったのは神様の絶対的な御旨によって可能になったことを確信しました。彼がこのように自分の使徒職を弁護するのは自分の権威を表そうとするためではなく、彼が伝えた福音を弁護するためでした。キリストは神様のみこころによって、今の悪の世界から私たちを救い出そうとしてご自身をお捨てになったのです(4)。

Ⅱ.福音の絶対性(6-10)

 使徒パウロが離れた後、ガラテヤ教会に偽りのおしえが入って来て、聖徒たちを混乱させました。彼らはイエス・キリストの救いの絶対性を否定して、モーセの律法をみな守れば救いを受けることができると主張する形式的な律法主義者たちでした。

 しかしパウロは、自分が伝えた福音の他には絶対に別の福音はないと釘をさしています。使徒パウロが彼らに伝えたキリストの福音のほかに別の福音を伝えるなら、天の御使いであっても呪いを受けるのです。福音は唯一であり、絶対的なものです。


祈り:主よ!使徒パウロのようにただキリストの福音だけを伝える者になるように助けてください。

一言:別の福音があるのではありません



2005年 06月 07日 (火)

ガラテヤ人への手紙1:11-24
使徒パウロに働いた福音


Ⅰ.イエス・キリストの啓示による福音(11-17)

 使徒パウロは本来福音を知らず、神様の教会を激しく迫害し、惨殺した者でした(13,使9:1)。またユダヤ教の律法と伝統を守ることに誰よりも人一倍熱心で、ユダヤ教の中の有望株でした(14)。

 しかし神様はパウロを選ばれ、彼の心の中に福音の光を強烈に照らしました(16,使9:8)。そして彼を異邦人の光として立て、異邦人たちに福音を証しさせました。彼が伝えた福音は人の望みによるものではなく、また人から受けたものでも、学んだものでもありません。これはただイエス・キリストの啓示によるものなのです(12)。

Ⅱ.ペテロを訪問したパウロ(18-24)

 神様の召されを受けた時、彼は血肉と相談しませんでした。また使徒たちに訪ねて行くこともしませんでした。まずアラビヤに行って三年間静かな時間を持ちました。しかし彼は主観的な考えにとどまらずに、エルサレムに行ってペテロと使徒たちに会いました。これは彼が受けた福音を確認し、客観性のある信仰を持つためでした。


祈り:主よ!私を母胎から福音の働き人として選び召してくださり感謝します。この恵みを異邦人たちに宣べ伝えることができるように助けてください。

一言:キリスト教は啓示の宗教だ


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