聖書別日ごとの糧   >>   ガラテヤ[2020]

2020年 07月 20日 (月)

ガラテヤ人ヘの手紙1:1-10(7)
もう一つの福音はない

 パウロはガラテヤ地方にある諸教会の聖徒たちに挨拶し、イエス・キリストの福音を想起させます。パウロが宣べ伝えた福音の核心とは、キリストは父である神の御心に従って私たちを救い出す為に、私たちの罪を贖いご自分を与えて下さったことです。イエス様は十字架にかけられ死なれ、全ての律法の要求を満たされました。イエス様の十字架を信じることで私たちは救いを得ます。ところが、イエス様を信じるだけでは不十分だと教える者たちがいました。彼らは、救いを得るためには必ず割礼を受け、旧約の全ての律法を守らなければならないと教えました。パウロはこれに対して、そのような福音はないと言います。
 初期キリスト教時代より、キリストの福音を変質させる多くの教えがありました。彼らはほかの福音を言い、天使の啓示を受けたと主張することもあります。イスラム教、エホバの証人等、多くの異端宗教者達も、天使の啓示を受けたと新しい福音を伝えました。しかし、どんな人が教えるにしろ、天から来た天使の啓示を受けたと主張したとしても、パウロが私たちに宣べ伝えた福音に反することを、福音として宣べ伝えるなら、そのような者は呪われるべきです。今日も福音に反する福音を宣べ伝える異端者が多くいます。彼らは、伝統的に信じられてきているキリスト信仰は、救われるためには不十分だと言います。イエス様の十字架を信じるだけでは足りないと主張します。彼らのところへ行って新しい教えを受けるなら救われると話します。しかし、もう一つ別の福音があるわけではありません。私たちの救いは、イエス・キリストを信じることで充分です。この福音を堅く守り、偽りの教えに惑わされることのないようにしなければなりません。


適用:もう一つの福音を伝える者がいますか

一言:呪われるべきです



2020年 07月 21日 (火)

ガラテヤ人ヘの手紙1:11-24(12)
イエス・キリストの啓示によるもの

 当時、律法主義者たちはパウロが律法を完全に無視して福音を伝えたと誹謗しました。パウロが異常な教えを作って言いふらしていると考えました。これに対して、パウロは自分が伝えた福音がどこから来たのかを話しています。パウロが伝えた福音は人間から受けたものではなく、又、教えられたものでもありません。ただ、イエス・キリストの啓示によって受けたのです。かつてパウロはユダヤ教のうちにあり、神様の教会を迫害し、それを滅ぼそうとしました。誰よりもユダヤ教の信奉者であり、律法に対しては人一倍熱心でした。このような彼に復活のイエス様はダマスコの途上で光と御声で訪ねられました(使徒の働き9:3-5)。復活のイエス様に出会ってから、彼は完全に生まれ変わりました。この出来事があった後、パウロは使徒たちに出会う為にエルサレムに上ることをせず、すぐにアラビアに出ていき、再びダマスコに戻りました。それから三年後にケファ(ペテロのこと)を訪ねてエルサレムに上り、彼のもとに十五日間滞在しました。ケファと個人的に交わり、ヤコブと会った以外は、ほかの使徒たちとは一切会いませんでした。それからパウロはシリヤ及びキリキアの地方に行き、福音を宣べ伝えました。諸教会には顔を知らせることはありませんでした。人々は、「以前私たちを迫害した者が、そのとき滅ぼそうとした信仰を今は宣べ伝えている」と聞いて、神様をあがめました。パウロが伝えた福音は彼自身が作ったものではなく、また使徒たちから教わったものでもありませんでした。只、イエス・キリストの啓示によるものでした。
イエス・キリストの啓示を受けた時、福音を迫害したパウロは福音を宣べ伝える使徒になりました。イエス・キリストの啓示を受けた時、使徒たちに教わったこともないパウロが、使徒たちと同じく福音の深い真理を悟るようになりました。


適用:私たちが受けた福音の根源は何ですか

一言:イエス・キリスト


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