聖書別日ごとの糧   >>   テモテⅠ[2005]

2005年 08月 02日 (火)

テモテへの手紙第一1:1-11
教えの目的


Ⅰ.教えの目的(3-7)

 当時エペソ教会には、キリストの福音の他に別の教えを教え、果てしのない空想話と系図とに心が奪われ、むなしい議論を引き起こして、福音の御業を妨害するにせ教師たちがいました。パウロは、テモテにこれを禁止することを命じ、教えの目的を教えました。「この命令は、きよい心と正しい良心と偽りのない信仰とから出て来る愛を、目標としています。」(5)。教えの目的は愛です。この教えは、きよい心と正しい良心と偽りのない信仰から来ているものです。命令の精神は心と思いと力を尽くして神様を愛し、また内面の偽りと悪と憎しみを退け、隣人を愛することです。これから抜け出す時、無益な議論に走ったり、律法に陥ったりするようになるのです(7)。

Ⅱ.律法の目的(8-11)

 しかし律法自体が悪いのではありません。人が適切に律法を用いれば、律法は良いものです。ところが律法は正しい人のためにあるのではなく、多くの種類の悪を行なう人のためにあるものです。また、律法は悪を懲らしめ、歪んだものを正すことに、目的があるのです。それで神様の栄光と福音を基礎にして、義に従う人々はこのような律法に縛られる必要がありません(11)。またこのような律法などを出すにせ教師たちにだまされてもいけません。


祈り:主よ!人々の心にある偽りと悪と憎しみを退け、神様の愛を植える良い聖書の先生にしてください。

一言:命令の目的は愛



2005年 08月 03日 (水)

テモテへの手紙第一1:18-2:7
主のしもべが持たなければならない姿勢


Ⅰ.信仰と正しい良心を保ちなさい(1:18-20)

 主のしもべたちは他人を指導する前に、まず自分と戦わなければなりません。学んだ御言葉に基づいて、善の戦いをし、信仰と正しい良心を保たなければなりません。しかし私たちが生きている世の中は、あまりにも偽りであり、相対的であるので、信仰と正しい良心を保つのが容易ではありません。ヒメナオとアレキサンデルはこの世と妥協して良心を捨て、信仰の破船に会いました。主のしもべが信仰と正しい良心を保つ時だけが、職分を担うことができるのです。

Ⅱ.すべての人のために祈りなさい(2:1-7)

 主のしもべは不義の世の指導者たちを憎み、血気で戦いがちです。しかしパウロはすべての人のために祈り、特に高い地位にある人のために祈るように、言っています。これは私たちの戦いは血肉に対するものではなく、この暗やみの世界の支配者たちに対するものだからです(エペ6:12)。私たちがこのように祈る時、敬虔に、威厳をもって、平和で静かな一生を過ごすためです。またこのような祈りは神様が受けられるほどのものです。これは、神様がすべての人が救いを受け、真理を知るようになるのを望んでおられるからです(4)。神様は唯一であり、神様と人との仲介者も唯一です。イエス様はすべての人のために死なれました。それで私たちが全ての人のために祈るのは当然のことなのです。


祈り:主よ!私が罪深いこの世と妥協せずに、信仰と正しい良心を保ち、すべての人のために祈るように助けてください。

一言:信仰と正しい良心を保ちなさい


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