聖書別日ごとの糧   >>   テモテⅠ[2023]

2023年 08月 19日 (土)

テモテへの手紙第一2:1-7(1)
願い、祈り、とりなし、感謝

パウロはテモテに、「すべての人のために、祈りなさい」と言います。ここで、パウロは四つのことを教えています。1節の願いとは、緊迫した状況で、特別な問題を解決してくださるようにお願いすることです。祈りとは、神様に自分の思い、自分の言葉をお捧げするという意思表現です。とりなしとは、兄弟の益のために求めるものであり、感謝とは、祈りに答えてくださった神様のすべてに対する賛美です。クリスチャンの祈りの生活が豊かであることを、パウロはテモテに教えています。また、「王たちと高い地位にあるすべて人たちのために祈りなさい」と言います。平安で静かな生活を送るためには、高い地位の人が安定していることも大切です。仕事場でも学校でも地位の高い人が不安定だと、下の人も平安ではなく、落ち着かないでしょう。このような祈りは、私たちの救い主である神の御前において良いことであり、喜ばれるとパウロは言います。それは、神様の願いを成し遂げることになるからです。あなたの祈りの対象はどこまで地境を広げているでしょうか。

神様は、すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられます。神様は唯一であり、神様と人との間の仲介者も唯一です。それは、すなわち人であるキリスト・イエスです。キリストは、すべての人の贖いの代価として死なれました。パウロは、この神様の御心を知り、キリストを証する宣教者、使徒になりました。特に、信仰と真理を異邦人に教える教師に任命されました。キリストがそうであったように、私たちはすべての人のために祈り、とりなしているでしょうか。



祈り:主よ、あなたへの祈り、願いがどれほど個人的なもので、自分のことばかりだったかを思い知らされます。あなたがそうであったように、わたしも全ての人に心と思いを寄せるように、わたしを作り変えてください。

一言:願い、祈り、とりなし、感謝を尽くす



2023年 08月 20日 (日)

テモテへの手紙第一2:8-15(10)
信仰と愛と聖さにとどまるなら

パウロは男たちに、怒ったり争ったりすることなく、きよい手を上げて祈るように言います。怒りと争いは男の短所です。怒りを鎮めることでどれほど醜い争いが減るでしょうか。

そしてパウロは女たちにも言います。つつましい身なりで、控えめに慎み深く身を飾りなさいと。はでな髪型や、金の真珠や高価な衣服ではなく、良い行いで自分を飾るように言います。真の美しさは外見にあるのではなく、その内面の純潔と慎ましさだとパウロは言います。「女は、よく従う心をもって静かに学びなさい。」、「女が教えたり、男を支配したりすることを許しません。」これは、女は無条件に男に服従しろと言う時代錯誤な言葉に聞こえるかもしれません。しかし、パウロは女性が聖書を教えることを禁じていません。むしろ1世紀、家族の数にも入らないほど女性の地位が乏しかった時代にあって、パウロは女性の立場を考慮していました。ただ順序を正したかったのです。エペソ教会には自由主義的な女性の影響があったそうです。パウロはアダムの罪を軽く考えていませんでした。女がだまされたことをパウロは覚えていました。神様は男女を支配関係ではなく、同労する存在としてお造りになりました。慎みと、信仰と愛と聖さにとどまること。これが、神様のお立てになった創造の秩序です。この秩序にある時、女性は信仰と愛ときよさにとどまります。教会と家は、女性が鍵を握っているのを知っているからこそ、パウロは女性にもアドバイスを送るのです。



祈り:神様の秩序の中で自分の立場を立てることが、周りを助けることだと学びます。わたしに慎みを与え、へりくだりの心を与えてください。

一言:神を敬うこと


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