聖書別日ごとの糧   >>   ヘブル[2022]

2022年 07月 13日 (水)

ヘブル人への手紙 9:1-10(8)
聖霊が示しておられたこと

イスラエルが出エジプトして荒野で生活したとき、移動式の神殿である幕屋で神様に礼拝しました。この幕屋は来るべき真の神殿の影でした。幕屋は聖所と至聖所に分かれていました。聖所の中には燭台と机と臨在のパンが置かれていました。二つ目の垂れ幕のうしろにある幕屋である至聖所には、金の香壇と全面を金でおおわれた契約の箱がありました。契約の箱の中には、マナの入った金の壺とアロンの芽生えた杖、十戒が記録された契約の板がありました。契約の箱の上には宥めの蓋(贖罪蓋)がありました。栄光のケルビムが翼を広げ、互いに向かい合う姿で宥めの蓋を覆っていました。祭司たちは毎日聖所に入り、金の香壇に焼香して燭台に火を灯しました。そして安息日ごとに聖所に入り、机に置かれている臨在のパンを交換しました。しかし、至聖所には誰でも入れるわけではありませんでした。大祭司だけが年に一度贖罪日に入ることができました。大祭司は、自分のために、全焼のささげ物と罪のきよめのささげ物をささげ、その血を振りかけた後のみ、至聖所に入り、民の罪を赦してもらうように求められました。当時、民は罪を犯した時、自由に神様に進んで罪の赦しを受けることができませんでした。祭司長によって複雑な手続きを経なければ罪の赦しを受けることができなかったのです。また、初めの契約の規定は、体の汚れは取り除くことができましたが、罪で汚れた良心まできれいにすることはできませんでした。聖霊は私たちに、聖所と至聖所の型と初めの契約の規定が来たるべき完全なものの影であることを知らせてくださいます。聖霊はまた、わたしたちに初めの契約の規定と聖所が示すイエス・キリストを見るようにしてくださいます。現在、私たちのすべての罪を十字架で背負われたイエス様を通して、いつでも神様に進み出て、罪の赦しを受けることができます。これは私たちに臨んだ驚くべき神様の恵みです。



適用:初めの契約の規定と聖所が示すお方は誰ですか

一言:イエス・キリスト



2022年 07月 14日 (木)

ヘブル人への手紙 9:11-28(12)
永遠の贖罪を成し遂げられたキリストの血

人間の最大の問題は罪の問題です。罪のために良心は苦しみ、死ななければならず、神様に仕えることができません。神様は人間を憐れまれ、罪が赦される道を設けてくださいました。それが旧約の祭司制度です。血を流すことがなければ罪の赦しを受けることができず、血を流すことがなければきよめられないからです(22)。罪の代価は死です。罪を犯すと、赦しを受けるためにヤギや子牛を屠り、神様に血をささげることで罪の赦しを受けることができました。しかし、これは一時的で不完全でした。罪を犯すたびに、獣を屠り、その血を持って贖罪を受けなければなりませんでした。大祭司たちは毎年、違うものの血で聖所に入りました。

ところが、新しい契約の仲介者キリストが、大祭司として来られ、ご自分の血で永遠の贖いを成し遂げられ、ただ一度だけ聖所にお入りになりました。イエス様は、神の子羊として、私たちの罪を赦すために、十字架で死なれることによって罪が与えるすべての呪いと死をただ一度だけその身で担われました。そして復活され永遠の贖いを成し遂げられました。この血は私たちを清め、死んだ行いから離れさせ、良心をきれいにします。この血は私たちが過去に犯した罪、現在犯している罪、また未来に犯す罪まで全て永遠に贖われているのです。イエス様は弱くて罪を犯す私たちを赦してくださり、良心の呵責からも永遠に解放してくださいました。かつては罪による恐れと恐怖のために、聖なる神様に仕えることができなかった私たちですが、今はただ一度だけご自分をささげられたイエス様の血によって、神様に自由に仕えられるようになりました。召された者たちが永遠の資産を受け継ぐようになりました(15)。人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっていますが、イエス様の血が永遠の贖いを成し遂げられ、私たちを救われたのです(27)。



適用:どのように永遠の贖いを受けるようになりましたか

一言:キリストの血によって


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