聖書別日ごとの糧   >>   ネヘミヤ記[2019]

2019年 11月 16日 (土)

ネヘミヤ記11:1-36(2)
自分から進んでエルサレムに住もうとする人々

 本文にはバビロン捕囚から帰還してエルサレムとユダの町々に住むようになったイスラエルの人々の名が記されています。民の指導者たちはエルサレムに住んでいました。そして、ほかの民の中からはくじを引いて、十分の一の人がエルサレムに住みました。エルサレムは回復したイスラエルの聖なる都として重要な意味を持つ場所です。しかし、廃墟化していた都が回復したとは言えども、住みやすい環境ではありませんでした。安定した住み慣れたところを離れて、苦労するのが目に見えている所に移り住むには犠牲が伴います。十分の一の確率で当たってしまった人は、運悪く悪いくじを引いてしまったと思って、険悪な面持ちでしぶしぶ重い腰をあげたのでしょうか。本文を見ると、そうではなく、むしろ彼らは自分から進んでエルサレムに住もうとしました。その様子を見た民たちは心打たれ、彼らを祝福しました。エルサレムに住むことになったのは、ユダ族ではアタヤを中心とした468人、ベニヤミン族ではサルを中心とした928人、祭司の中からはエダヤ、ヤキン、セラヤ、アダヤ、アマシュサイを中心とした1192人、レビ人ではシャベタイ、エホザバデ、ザブデハ、マタヌヤを中心とした284人、門衛はアクブとタルモンを中心とした172人でした。
 神様の御業においても第一線で献身する人々が必要です。こういう人なしには、神の国は堅く立つことができません。しかし、誰しも犠牲を払うことは好まないものです。できれば安全で楽な道を選びたいと思います。避けられない道であれば、仕方なくその道を行く人もいます。そのような人の心には喜びがありません。周囲にも良い影響を与えることができません。自分の行く道がどれだけ価値あるものかを知り、自分から進んで行く人は尊い存在です。人からも神様からも祝福されます。このような人に心打たれ、共に祈り、共に主の御業に仕えるようになります。


適用:どんな人が祝福されますか

一言:自分から進んで行く人


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