聖書別日ごとの糧   >>   マルコ[2006]

2006年 05月 18日 (木)

マルコの福音書5:1-20
汚れた霊につかれた人を癒されたイエス様


Ⅰ.おまえの名は何か(1-9)

 イエス様がゲラサ人の地に着いた時、多くの汚れた霊につかれた人に会いました。彼は家庭と社会から離れ、墓場にすみついて、夜昼となく叫び続け、石で自分のからだを傷つけていました。汚れた霊は人のたましいと体を破壊します。人々は彼を鎖でつなぐことで問題を解決しようとしましたが、何の役にも立ちませんでした。イエス様は彼を苦しめる汚れた霊に「この人から出て行け。」とお命じになりました(8)。

 更に進んで、イエス様は出て行こうとせずに悪あがきする汚れた霊に「お前の名は何か。」とお尋ねになりました(9)。その時汚れた霊は答えました。「私の名はレギオンです。私たちは大ぜいですから。」イエス様はこれを通して汚れた霊の正体をあばき、同時にその人が失ってしまった自我を見つけようと助けてくださいました。私たちが御言葉の前で、自分がどんな者であるのかを発見する時、これ以上汚れた霊に悩まされることはありません。

Ⅱ.あなたの家族のところに帰り、知らせなさい(10-20)

 正体があばかれた汚れた霊は豚の大群に乗り移らせてくださいと哀願しました。イエス様がそれを許されると、汚れた霊どもは豚の大群に乗り移り、二千匹ほどの豚の群れが、険しいがけを駆け降り、湖へなだれ落ちて死にました。イエス様は何の役にも立たなくなった一人のいのちを救おうと、豚二千匹を犠牲にしました。しかし人の命より金銭を貴く思った人々はイエス様を排斥しました(17)。イエス様は彼らのために癒された人をその地方の宣教師としてお立てになりました(19)。


祈り:主よ!汚れた霊の力から救ってくださった恵みに感謝します。私が主の美しい徳を宣伝する宣伝部長になります。

一言:お前の名前は何か



2006年 05月 19日 (金)

マルコの福音書5:21-43
恐れないで、ただ信じていなさい


Ⅰ.長血をわずらった女をいやされたイエス様(21-34)

 ある女が十二年の間長血をわずらっていて、多くの医者からひどいめにあわされ、持ち物もみな使い果たしてしまいました。そうした中、イエス様のうわさを聞いて、群衆に紛れ込み、「お着物にさわることでもできれば、きっと直る。」という信仰で着物にさわりました。するとすぐに血の源がかれて、不治の病が癒されました。イエス様はその女の信仰と行ないを明らかにし、彼女に完全な救いを施してくださいました。

Ⅱ.ヤイロの死んだ娘を生き返らせたイエス様(35-43)

 会堂管理者ヤイロはイエス様をお連れして、家に向かっていた途中、娘が死んだという訃報を聞きました。ヤイロは全身の力が抜け、一瞬のうちに恐れにとらわれました。その時イエス様は彼に「恐れないで、ただ信じていなさい。」と言われました。これは、娘が死に、絶望的な状況になっても、最初に持っていたその信仰を持ち続けなさい、という御言葉です。

 人間的に望みが断ち切られたその瞬間、信仰を守ることが本当の信仰です。私たちが絶望的な状況を仰ぎ見ずに、イエス様に目をとめる時、この信仰を持つことができます。

 イエス様は家に入って行かれ、少女が死んだのではなく、眠っていると言われ、まるで彼女を起こすように言われました。「少女よ。あなたに言う。起きなさい。」。すると死んだ少女が生き返りました。イエス様はよみがえりであり、いのちです(ヨハ11:25,26)。このイエス様を信じる時、どんな絶望的な状況でも克服することができます。


祈り:主よ!よみがえりであり、永遠のいのちである主を賛美します。私がどんな状況の中でも、信仰を保つ信仰の人になるように助けてください。

一言:ただ信じていなさい


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