2004年 03月 25日 (木)
ローマ行の船に乗るようになった使徒パウロ
Ⅰ.囚人の身でローマに行くことになったパウロ(1-8)
使徒パウロには、悪意と反発で満ちた群衆がいくら捜しても罪状を見つけることができませんでした。しかし彼は囚人の身でローマの皇帝カイザルから裁判を受けるためにローマに行くようになりました。これを人間の立場から考えると、悲劇でした。しかしここには世界万民を救おうとされる神様の大きな御旨が隠れています。使徒パウロはこの御旨を知ったので、自ら志願して囚人の身でローマ行の船に乗るようになったのです。パウロは、世界宣教に主の御旨を成して表わすために、どんな痛みも犠牲も喜んで甘受しています。
Ⅱ.パウロの言葉より船長の言葉を信じる百人隊長(9-12)
パウロの一行が乗った船は良い港と呼ばれる所に着きました。しかし断食の季節もすでに過ぎていて、航海は危険でした。それでパウロは、今度の航海は生命にも危険が及ぶことを予想して、牧者として方向をつかみました。しかし百人隊長はパウロの言葉より船長と航海士の言葉を信じました。その結果、大きな打撃を受けるようになりました。
一つの集まりや国家が健全な方向をつかんで進むためには、行政手段や技術者の言葉より霊的指導者の言葉に耳を傾けなければなりません。
祈り:主よ!私がどんな集まりであっても主の大きな御旨を成して表わす福音のしもべになるように助けてください。
一言:囚人の身にも大きな御旨を置かれた神様
2004年 03月 26日 (金)
ですから、皆さん。元気を出しなさい。
Ⅰ.しかたなく吹き流されるままにした(13-20)
技術と筋力と権力にだけ頼り、航海した百人隊長と船長は最初得意満々でした(13)。ところが、まもなくして、ユーラクロンという暴風に会いました。その時は、技術も筋力も何の役にも立たず、吹き流されるままにしました。ついには、船の積荷までの自分たちの手で捨てなければなりませんでした。世のものにだけ頼った人々は、運命の日に救いの希望を失うようになります。
Ⅱ.元気を出してください(21-26)
使徒パウロは最初無視されました。しかし全ての人が絶望している時、彼は立ち上がりました。そして彼らを慰め、神様に対する信仰を植えました。
「昨夜、私の主で、私の仕えている神の御使いが、私の前に立って、こう言いました。『恐れてはいけません。パウロ。あなたは必ずカイザルの前に立ちます。そして、神はあなたと同船している人々をみな、あなたにお与えになったのです。』ですから、皆さん。元気を出しなさい。すべて私に告げられたとおりになると、私は神によって信じています。」(23-25)
どれだけ確信に満ちた信仰なのでしょうか。神様を信じ、神様に仕える者は、普段多少無視されましが、運命の日には勝利します。
あなたはこの世に属するものに頼りますか。この世の主観者である神様に頼りますか。
祈り:主よ!ユーラクロンのような暴風に会っても、主が共にいてくださるので安心です。私がさらに主に頼ります。
一言:私の仕えている神様
2004年 03月 27日 (土)
逆境を打開した使徒パウロ
Ⅰ.冷静な状況判断
パウロは彼らが今どんな状況に処せられているのか、綿密に顧みて方向を指示しました。彼が状況を判断してみると、二つのものが必要でした。
①船の水夫たちです:水夫たちは船を操縦する実務者としてなくてはならない存在でした。パウロは、彼らが小船に乗って逃げ出そうとするところを目にして、逃げられないように小船の綱を断ち切りました。
②食事をしなければなりません:パウロは、全員が長い時間食べることができず、闘争する力がなく、食事をする意欲さえないのを見ました。パウロは、彼ら自身の救いのために、食事をするように勧めました。そして全員の前で神様に感謝の祈りをささげ、まず食べました。
Ⅱ.確かな信仰
パウロが逆境を打開できる知恵と勇気はどこから来るのでしょうか。それは全能なる神様を信じる信仰から来たのです。神様が、神様を信じて頼るパウロに逆境を打開することができる力と勇気と湧き上がる知恵をお与えになったのです。
祈り:主よ!どんな絶望的な状況の中でも揺り動かされることがない確かな信仰をください。
一言:信仰ある指導者
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