2025年 05月 08日 (木)
なぜ、私をだましたのですか
ヤコブはパダン・アラムに到着し、自分の伯父ラバンの娘、ラケルと出会いました。ラバンは妹の子ヤコブのことを聞くとすぐ、迎えに走って行って、彼を抱きしめて口づけしました。ヤコブは彼の所に一か月間滞在して、雇用契約を結びました。ラケルを妻としてくれるなら、七年間ラバンの為に仕えましょうとヤコブは言いました。ヤコブはラケルを愛していたので、七年間がほんの数日のように思われました。期間が満了して、婚礼祝宴をした後、彼女の所に入りました。しかし、朝になって見ると新婦はレアでした。ヤコブはラバンに、「なぜ、私をだましたのですか。」と抗議しました。ラバンは、長女よりも先に下の娘を嫁がせることは、地方の風習に反することだと言い訳をしました。ヤコブは仕方なくラケルと結婚するために、もう七年間働くことにしました。父イサクをだまして神の祝福をエサウから奪い取ったヤコブは、今度は自分がラバンにだまされることを通して、訓練されました。
ヤコブは自分自身がどんな者であるのかをよく分かっていませんでした。それで、主はパダン・アラムで、人の杖と人生のむちを通して彼を訓練しました。時々、私たちは、到底理解しえない状況に処せられます。悔しい思いをすることもあります。それは神様が訓練のために許されたものかもしれません。その訓練題目は「自己発見」です。神様の訓練を通して自己執着と強靭な人間性の塊りとなっている自分の内面を発見するようになります。この世の多くの人々が、自分に対する虚像を持って生きています。私たちが神様の訓練の中で、自分を深く発見できるように祈ります。そして、神様と正しい関係性を結べるように祈ります。
祈り:主よ、私も虚像を持って生きてきました。主が教えて下さる私の本当の姿を認めて、ありのまま主の御前に進み出るように助けて下さい。強い自己執着から私を救ってください。
一言:自己発見
2025年 05月 09日 (金)
嫉妬する妻たちの間で
主はヤコブに愛されなかったレアを憐れんで、彼女の胎を開かれ、ルベン、シメオン、レビ、ユダの四名の息子たちを与えて下さいました。レアに嫉妬したラケルは、ヤコブに自分にも子供を下さらなければ自分は死ぬと脅かしました。ラケルは、ヤコブが自分の女奴隷ビルハのところに入るようにし、ダンとナフタリを得ました。ヤコブに愛される為、二人の妻は息子を産む競争をしました。レアは女奴隷ジルパをヤコブに妻として与え、ガドとアシェルを得ました。又、ルベンが野に出て行って、恋なすびを見つけたので、レアはその恋なすびと引き替えにヤコブ゙を得て、イッサカルとゼブルンを産みました。神様はラケルの望みを聞き入れ、ヨセフを与えました。ヤコブは二人の妻の競争に巻き込まれ、あっちに、こっちにへと連れまわされました。来いと言われれば来て、行けと言われれば行きました。何の自己主張も出来ませんでした。息子たちの名前も、全て妻たちがつけました。神様は、二人の妻の愛の争いを通して、ヤコブが謙遜さを学ぶようにされました。同時に、将来12部族を成すようになる息子たちが生まれるようにもされました。
私たちも時々、こちらに追われ、あちらに押されます。自分の声をあげる機会も得られなかったりします。しかし、そのような瞬間にも、神様が働いておられます。神様がご存じでないものは一つもありません。神様の御手が届かないところは全くありません。私たちが神様の絶対的な愛と摂理を信じ、与えられた状況で霊的な訓練をよく担うように祈ります。
祈り:主よ、あなたがどんな瞬間にも働いてくださっていることを感謝します。見えない主の働きを信じて、今日も信仰によって歩めるように祈ります。
一言:神様の奥妙な御旨
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