□5月9日(金)
嫉妬する妻たちの間で
創世記29:31-30:24(30:1)
聖書本文
29:31 【主】はレアが嫌われているのを見て、彼女の胎を開かれたが、ラケルは不妊の女であった。
29:32 レアは身ごもって男の子を産み、その子をルベンと名づけた。彼女が、「【主】は私の悩みをご覧になった。今こそ夫は私を愛するでしょう」と言ったからである。
29:33 彼女は再び身ごもって男の子を産み、「【主】は私が嫌われているのを聞いて、この子も私に授けてくださった」と言って、その子をシメオンと名づけた。
29:34 彼女はまた身ごもって男の子を産み、「今度こそ、夫は私に結びつくでしょう。私が彼に三人の子を産んだのだから」と言った。それゆえ、その子の名はレビと呼ばれた。
29:35 彼女はさらに身ごもって男の子を産み、「今度は、私は【主】をほめたたえます」と言った。それゆえ、彼女はその子をユダと名づけた。その後、彼女は子を産まなくなった。
30:1 ラケルは自分がヤコブに子を産んでいないのを見た。ラケルは姉に嫉妬し、ヤコブに言った。「私に子どもを下さい。でなければ、私は死にます。」
30:2 ヤコブはラケルに怒りを燃やして言った。「私が神に代われるというのか。胎の実をおまえに宿らせないのは神なのだ。」
30:3 彼女は言った。「ここに、私の女奴隷のビルハがいます。彼女のところに入り、彼女が私の膝に子を産むようにしてください。そうすれば、彼女によって私も子を得られるでしょう。」
30:4 ラケルは彼に女奴隷ビルハを妻として与えたので、ヤコブは彼女のところに入った。
30:5 ビルハは身ごもり、ヤコブに男の子を産んだ。
30:6 そこでラケルは、「神は私をかばってくださり、私の声を聞き入れて、私に男の子を与えてくださった」と言った。それゆえ、彼女はその子をダンと名づけた。
30:7 ラケルの女奴隷ビルハは再び身ごもって、ヤコブに二番目の男の子を産んだ。
30:8 そこでラケルは、「私は姉と死に物狂いの争いをして、ついに勝った」と言って、その子をナフタリと名づけた。
30:9 レアは自分が子を産まなくなったのを見て、彼女の女奴隷ジルパをヤコブに妻として与えた。
30:10 レアの女奴隷ジルパはヤコブに男の子を産んだ。
30:11 レアは「幸運が来た」と言って、その子をガドと名づけた。
30:12 レアの女奴隷ジルパはヤコブに二番目の男の子を産んだ。
30:13 レアは、「なんと幸せなことでしょう。女たちは私を幸せ者と言うでしょう」と言って、その子をアシェルと名づけた。
30:14 さて、麦の刈り入れのころ、ルベンは出て行って、野で恋なすびを見つけた。そして、それを母レアのところに持って来た。すると、ラケルはレアに「どうか、あなたの息子の恋なすびを少し私に下さい」と言った。
30:15 レアはラケルに言った。「あなたは私の夫を取っても、まだ足りないのですか。私の息子の恋なすびまで取り上げようとするのですか。」ラケルは答えた。「では、あなたの息子の恋なすびと引き替えに、今夜、あの人にあなたと一緒に寝てもらいます。」
30:16 夕方になって、ヤコブは野から帰って来た。レアは彼を出迎えて言った。「あなたは私のところに来ることになっています。私は、息子の恋なすびで、あなたをようやく手に入れたのですから。」その夜、ヤコブはレアと寝た。
30:17 神はレアの願いを聞かれたので、彼女は身ごもって、ヤコブに五番目の男の子を産んだ。
30:18 そこでレアは、「私が女奴隷を夫に与えたので、神は私に報酬を下さった」と言って、その子をイッサカルと名づけた。
30:19 レアはまた身ごもって、ヤコブに六番目の男の子を産んだ。
30:20 レアは言った。「神は私に良い賜物を下さった。今度こそ夫は私を尊ぶでしょう。彼に六人の子を産んだのですから。」そしてその子をゼブルンと名づけた。
30:21 その後、レアは女の子を産み、その子をディナと名づけた。
30:22 神はラケルに心を留められた。神は彼女の願いを聞き入れて、その胎を開かれた。
30:23 彼女は身ごもって男の子を産み、「神は私の汚名を取り去ってくださった」と言った。
30:24 彼女は、その子をヨセフと名づけ、「【主】が男の子をもう一人、私に加えてくださるように」と言った。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
主はヤコブに愛されなかったレアを憐れんで、彼女の胎を開かれ、ルベン、シメオン、レビ、ユダの四名の息子たちを与えて下さいました。レアに嫉妬したラケルは、ヤコブに自分にも子供を下さらなければ自分は死ぬと脅かしました。ラケルは、ヤコブが自分の女奴隷ビルハのところに入るようにし、ダンとナフタリを得ました。ヤコブに愛される為、二人の妻は息子を産む競争をしました。レアは女奴隷ジルパをヤコブに妻として与え、ガドとアシェルを得ました。又、ルベンが野に出て行って、恋なすびを見つけたので、レアはその恋なすびと引き替えにヤコブ゙を得て、イッサカルとゼブルンを産みました。神様はラケルの望みを聞き入れ、ヨセフを与えました。ヤコブは二人の妻の競争に巻き込まれ、あっちに、こっちにへと連れまわされました。来いと言われれば来て、行けと言われれば行きました。何の自己主張も出来ませんでした。息子たちの名前も、全て妻たちがつけました。神様は、二人の妻の愛の争いを通して、ヤコブが謙遜さを学ぶようにされました。同時に、将来12部族を成すようになる息子たちが生まれるようにもされました。
私たちも時々、こちらに追われ、あちらに押されます。自分の声をあげる機会も得られなかったりします。しかし、そのような瞬間にも、神様が働いておられます。神様がご存じでないものは一つもありません。神様の御手が届かないところは全くありません。私たちが神様の絶対的な愛と摂理を信じ、与えられた状況で霊的な訓練をよく担うように祈ります。
祈り:主よ、あなたがどんな瞬間にも働いてくださっていることを感謝します。見えない主の働きを信じて、今日も信仰によって歩めるように祈ります。
一言:神様の奥妙な御旨
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
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