2025年 05月 11日 (日)
あなたの父たちの国に帰りなさい
ヤコブが富むようになると、ラバンとその息子たちの彼に対する態度が、以前のようではなくなりました。ヤコブは不安にならずにはいられませんでした。その時、神様が現れて、「あなたが生まれた、あなたの父たちの国に帰りなさい。」と命じられました。神様は、ヤコブが求めていたものを全て得たからといって、そこに安住することを願われませんでした。約束の地、相続の地に帰り、神様が彼に置かれた御旨を成し遂げることを願われました。ヤコブにとって、この御言葉に従うことは容易なことではありませんでした。まずラバンがすぐには行かせてくれないことを覚悟しなければなりませんでした。また、過去自分を殺そうと考えた兄エサウと対面しなければなりませんでした。御言葉に聞き従うことには困難が伴います。しかし、神様が私たちとともにいて下さるという約束を知っている時、従うことができます(3)。
ヤコブは自分の持ち物全部を持って、ラバンに知られないようにこっそりと出発しました。しかし三日目にラバンがそのことを知るようになると、ヤコブのあとを追ってきました。ヤコブは、自分の命を奪われることは勿論、妻たちと全ての持ち物を失う危機に陥りました。しかし、神様は夜、夢にアラム人ラバンに現れました。ヤコブと、事の善悪を論じないようにしなさい、と命令しました。神様から警告を受けたラバンは、「なぜ前もって知らせてくれなかったのか。タンバリンや立琴で喜び歌って送り出しただろうに」とヤコブに言うだけで、害を与えませんでした。神様は約束どおり、ヤコブとともにいてくださり、彼を守って下さいました。
祈り:主よ、現実に安住することより、主の御旨に従って生きることを願います。苦難が予想されますが、信仰によって、御言葉に聞き従います。
一言:従う者とともにおられる神様
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