聖書別日ごとの糧   >>   サムエル記Ⅱ[2024]

2024年 09月 15日 (日)

サムエル記第二5:1-16(12)
イスラエルの王になったダビデ

イシュ・ボシェテとアブネルの死によって基柱を失ったイスラエルの全部族は、自らダビデのもとに来ました。彼らは、自分たちも、ダビデの骨肉だと言いました。以前、サウル王がいた時も、実際にイスラエルを動かしていたリーダーはダビデであったとも言いました。神様も、すでにダビデを、イスラエルの主権者として油を注いでおられました(Ⅰサムエル16:13)。今、イスラエル12部族のすべての長老たちは、ヘブロンでダビデに油を注いで王としました。すでにユダの王として7年6ヶ月を治めていたダビデは、以後33年間、全イスラエルの王として治めます。すでに20年以上も前にサムエルによって王として油を注がれていましたが、統一イスラエル王国の王として立てられるまで、多くの歳月がかかりました。この期間中、ダビデは自分が王になろうと欲張ることなく謙遜に神様の時を待ちました。また、試練の時には神様を恨むことなく、自分にゆだねられた民によく仕えました。そしてとうとう、12部族の民のほうからやってきて、ダビデを王として立てるようになったのです。

ダビデは王になった後、最初にエルサレムを征服しました。エルサレム地域を統一イスラエル王国の首都にし、すべての部族を統合しました。この時、ツロの王ヒラムまでもダビデに使者を送り、祝福し、建築資材も送ってくれました。ダビデは、自分の権威が神様から来ているという事実と、彼に託された責任が民に仕えることであるということを知っています(12)。訓練なしに王になって罪だけ残したサウル王とは異なり、ダビデは長い鍛錬の道を通ってから王になったため、その王国の基礎は堅固なものとなりました。早く指導者の座に上がるよりも、訓練を通して神様に用いられる指導者の内面性を学ぶことがもっと重要です。



祈り:結果や成功をすぐに得たいと考え、焦ってしまう自分がいます。神様からの訓練を謙虚に受け止め、成就の時を待ち続ける忍耐強さをどうかお与えください。

一言:神様が立てられる



2024年 09月 16日 (月)

サムエル記第二5:17-25(23)
ダビデが主に伺うと

ダビデがイスラエルの王となったことを聞いたペリシテ人はみな、ダビデを狙って攻め上って来ました。以前、ダビデはサウルを避けてペリシテで1年4ヶ月過ごし、その間、アキシュ王の助けを受けたことがありました(Ⅰサムエル27:7)。そのことを思い出したペリシテ人は、ダビデの王国を支配しようとしてもおかしくありませんでした。また、ギルボア山での戦い(Ⅰサムエル31章)で、サウルの軍隊に大勝を収めたこともあるため、軽く思ってイスラエルを攻めに来たのかも知れません。ダビデはそれを聞き、要害に下って行きました。すると、ペリシテ人はレファイムの谷間に侵略していました。そこでダビデはこれまで数多くの戦いを経験したのでそれなりの作戦を繰り広げることもできたでしょう。しかし、彼は神様に伺って祈りました。「ペリシテ人のところに攻め上るべきでしょうか。彼らを私の手に渡してくださるでしょうか。」ダビデはイスラエルの王となりましたが、神様を王として仕え、神様の指示を求めました。ダビデの祈りに神様は「攻め上れ。わたしは必ず、ペリシテ人をあなたの手に渡すから。」と答えてくださいました。神様の答えはダビデに大きな力と勇気を与えたことでしょう。ダビデはバアル・ペラツィムに行き、そこで彼らを討ちました。まるで水が破れ出るように、ダビデの前でペリシテ軍は破られました。ところが、ペリシテ人は、またも攻め上って来ました。ダビデは、一度勝利した経験を生かして今回の戦闘に臨むこともできました。しかし、今回も神様に伺いました。今回は、神様が新たな方向を与えてくださいました。ダビデは主が彼に命じたとおりにしました。すると、大勝利を収めました。

私たちの人生も、サタンとの熾烈な戦いの連続です。ここで勝利することができる秘訣は、神様に祈ること、神様の知恵を重ねて着ることです。祈りは、神様の介入と助けを体験するための最良の方法です。



祈り:発生する問題を前に自分の経験で解決しようとしてしまいがちです。自分の知識・経験ではなく、神様の知恵を何度も祈り求め、従うことができるようお導きください。

一言:祈りが最善の戦略


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