聖書別日ごとの糧   >>   サムエル記Ⅱ[2024]

2024年 09月 29日 (日)

サムエル記第二14:1-17(3)
アブサロムのためのヨアブの計略

ツェルヤの子ヨアブは、ダビデ王がアブサロムに敵意をいだいていることを知るようになりました。彼は、ダビデ王とアブサロムの関係を修復しようとしました。そのため、一人の知恵のある女を連れてきて、喪に服している者のふりをさせました。それを通して、追放されたままになっているアブサロムをダビデがあわれみ、アブサロムがエルサレムに戻ってこれるように仕向けました。

ヨアブは、アブサロムをエルサレムに連れ戻す問題について、神様の御旨を聞きませんでした。彼はダビデ王が連れもどしたがるだろうと考え、彼を連れて来るための計略をめぐらしたのです。ヨアブは神様の御旨とは関係なく、自分の知恵で計画しました。最初はうまく行くかのように見えました。ダビデも仕方なく、アブサロムが来ることを許さざるを得なくなりました。しかし、神様のご意志とは関係なく人が謀ったことは、取り返しのつかない深刻な問題を引き起こします。アブサロムはエルサレムに戻ってきましたが、アムノンを殺した罪を深く悔い改めることはありませんでした。むしろ後で、父ダビデに反逆を起こすようになります。私たちは、神様の御旨を聞いて、神様の御旨にふさわしい方法を求めるべきです。



祈り:主よ、人間的に問題を解決しようとしないで、主の御旨を求めることができますようにお助けください。

一言:神様の御旨を求めなさい



2024年 09月 30日 (月)

サムエル記第二14:18-33(25)
人々の称賛を受けるアブサロム

ダビデは仕方なくアブサロムを連れ戻すように命令しました。ところが、ダビデ王は彼が戻ってきても王宮に迎えませんでした。王の顔を見ないで、自分の家に帰るようにと命令しました。ダビデ王がアブサロムをまだ完全に受け入れていないことがわかります。おそらくダビデは、アブサロムが神様の御前で悔い改めて帰って来ることを期待していたのでしょう。しかし、アブロサムは、アムノンが自分の妹タマルを犯したのだから、殺されて当然だと思っていたようです。自分のしたことに対して悔いてはいませんでした。また、アブサロムは人々の称賛を受けることに慣れていました。イスラエル中でアブサロムほどその美しさで賞賛される人はいないほどでした。彼は美しく豊かな髪の毛を持っていました。また、三人の息子と一人の娘を持ち、人々の羨望の的でした。

そうであったのに、アブサロムは父ダビデの王宮には呼び迎えられなかったことでヨアブの畑に火を放ちました。彼は自分に会ってくれない父親ダビデに対して寂しく思い、また積極的に自分と父親の仲介役をしてくれないヨアブに対して不満がありました。本来なら、彼は父親が自分を呼んでくれるまで待つべきでした。父親と自分の仲介役を買って出たヨアブの立場も配慮すべきでした。彼は人々からの賞賛に慣れていたせいか、自分を認めず、受け入れてくれない父ダビデに対して、我慢が出来ず、最終的にはダビデ王に反逆します。人々から認められ野心を抱き、自分の力と策略でイスラエルの王になろうとします。神様の御前で自分を発見するのではなく、自分勝手な行動を続けました。また自身の過ちをへりくだって認めることをしませんでした。そのような人を主は、主の器として用いることはなさいませんでした。



祈り:主よ、形式的にではなく、ただただあなたの御前に出てゆき、あなたの私に対する評価だけを頼りにするへりくだった心が備わりますように祈ります。

一言:人からの称賛よりも、神様の前で本当の自分を発見しましょう


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