2024年 11月 24日 (日)
善悪を判断し、聞き分ける心を与えてください
ソロモンはエジプトの王ファラオの娘をめとって、超大国と同盟関係を結びました。また、自分の家と主の宮を建築し、エルサレムの周りの城壁を建て始めました。神殿が建てられている間、ソロモンは主を愛し、ギブオンにて一千頭の全焼のいけにえをささげました。その夜、主は夢のうちにソロモンに現れ、何を与えようかと尋ねました。この時、ソロモンは長寿を求めず、富を求めず、敵のいのちを求めませんでした。彼は自分が王としてあまりにも足りていないとを知っていました。それで、彼は聞き分ける心を与えてほしいと答えました。神の民を正しくさばくためでした。
王として、善悪を分別し公正にさばくには、聞き分ける心が必要になります。人を理解するには、まずその人の話をよく聞かなければいけません。人の心を理解することで公正なさばきができ、悔しい思いをする人もいなくなります。もし王が民を理解できなければ、権力を乱用し、多くの人に苦痛を与えかねません。多くの王が、聞き分ける心を持っていなかったため、民を理解できず、公正にさばくこともできませんでした。善を悪に、悪を善にしてしまい、さばいてしまうのです。そのような間違いを犯さないためにもソロモンは善悪を判断できるよう、神様に聞き分ける心を与えてほしいと求めたのです。ソロモンの願いは主の御心にかないました。主はソロモンに知恵と判断の心を与えられました。それだけでなく、彼が望んでいなかった富と誉れも与えられました。ソロモンが、父ダビデのように、主の掟と命令を守って、主の道を歩むなら、ソロモンの日を長くすることを約束されました。イエス様の中にあって私たちは、王である祭司です。私たちが善悪を分別できなければ、世の悪に従うほかありません。人を正しく助けることもできません。だからこそ聞き分ける心、分別する知恵が必要です。このような知恵は神様から与えられるものです。
祈り:主よ、私たちは時に自分の富や誉を求めてしまいます。そうではなく、人を正しく助けるために、聞き分ける力、善悪を分別する力を与えてください。
一言:聞き分ける心、善悪を判断する知恵
2024年 11月 25日 (月)
神の知恵が彼のうちにあって
二人の遊女が同じ家に住んでおり、二人は3日あけず子どもを産みました。ところがある日、一人の女が自分の子の上に伏して、子どもを死なせてしまいました。家には二人の女のほか、だれもいませんでした。互いに生きている子どものほうこそが自分の子だと言い合いましたが、決着がつきませんでした。二人は、正しくさばいてもらおうと、王のところに来ました。
この申し立てを王はどうさばいたでしょうか。王は剣を持ってこさせ、生きている子どもを二つに断ち切り、半分ずつ与えるように命じました。すると、生きている子の母親は、自分の子を哀れに思って胸が熱くなり、生きている子をもう一人の女にあげて、決してその子を殺さないようにと嘆願しました。もう一人の女は、断ち切ってくださいと答えました。王は、子を哀んで譲った女に子どもを与えるよう命じ、彼女がその子の母親だとさばきました。イスラエル人はみな、王が下したさばきを聞いて、王を恐れました。神の知恵が王のうちにあって、さばきをするのを見たからです。
ソロモン王は子供への母性愛を利用して、嘘と真実を見分けました。ソロモンの知恵は、人の本能への深い理解、そして正しい判断力から来ています。この知恵は神様から来るものです。主を恐れることは知恵の初めです(箴9:10)。今日の人は知識と情報の洪水の中を生きていますが、知恵がありません。判断力もなく、間違った選択をして苦労することもあります。ただ主を恐れ、主が与えてくださる知恵を受ける時、事物、現象を正しく理解し、賢明な判断を下すことができます。そうして霊的な指導者、牧者として用いられてゆくのです。
祈り:主よ、私は知恵もなく分別のない愚かな者であることを認めます。主の知恵を受け、その知恵により物事を理解し判断できるように祈ります。
一言:主の知恵で
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